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アッシジ 聖フランチェスコ聖堂 トリビア
アッシジ聖フランチェスコ聖堂のジオットによる28場面からなるフレスコ画は、上部聖堂の正面から入って右奥から順番にストーリーになっている。

現地は撮影禁止なので、ショップで買ったガイドブックに照らしてみると、ストーリーの最初は、下記(左ページ)の絵のとおりで、まだ一般人であった頃のフランチェスコが描かれている。
一般人とはいえ、当時からどこか神々しいところがあったことを絵は示している。

そして、この絵の背景に描かれた神殿に注目してみると、これはアッシジのコムーネ広場にあるミネルバ神殿を描いたものなのだとか。

P1730274.jpg

本物のミネルバ神殿はこちら。↓
ただし柱の数が違う。
加えて、絵にはバラ窓が加えてある。

単なる神殿を教会の如く見せようとしたジオットが手を加えたもの、という説をどこかで読んだ気がする。


P1690875.jpg


このフレスコ画を見ていて、どことなく不思議な感じがした。

聖フランチェスコの逸話に、さらなる物語的要素が加えられつつ展開していく寓話の世界に、現在実物を見ることができるミネルバ神殿が合わさっている。

でもその神殿が建てられたのは1世紀とかいう古さで、つまり、1世紀という古代と、現実と、そして12世紀に生きた聖フランチェスコと、彼の周囲で起こった逸話とおとぎ話のような奇跡の物語がひとつの壁面で展開している。

実話と夢が混ざりあい、12世紀の話でありながら、複合的な時間の層が感じられ、なんとなく次元を超えた世界の中を自分が漂っているような気分になった。
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2009.10.31 Sat | Travel-Italy| 0 track backs,
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