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ツイッターは140文字、和歌は31文字、俳句は17文字、競輪新聞の選手寸評は2~6文字、極めつけは「今年を表す漢字」、たった1文字
10月16日の朝日新聞「特派員メモ - 140文字の限界」(By ワシントン特派員の勝田敏彦氏)におもしろい話題が載っていた。

内容は:
ツイッターで地下鉄の遅延、不通情報を知らせているワシントンの広域交通公社。字数制限のせいで情報内容が尻切れトンボになりがち。日本には17文字、31文字で自由に表現できる俳句、和歌の伝統あり、端的な文章は十八番。ワシントン公社さん、日本人の私(筆者である特派員)を雇ってみてはいかが?
というもの。


“限られた字数で最大限表現する技”という話で、真っ先に浮かんだのが、私の場合、俳句でも和歌でもなく、競輪新聞だ。

以前、オランダ人トラックレーサーのテオ・ボスが来日したとき、インタビューのため、プレスパスをつけて競輪場に入ったことがある。その際、競輪新聞を目にして驚いた。わずか6文字?だったか、短い字数で、選手の特質をなんとはなしにいい感じで表現していた。


手元にないので、なにかいい例はないかと検索したら、こちらのブログさんに新聞の選手寸評「例」が載っていた。
http://keirin22.blog117.fc2.com/blog-entry-235.html
スポニチさんのもので、わずか2文字!=>例) 巧妙、渋い、実績、挑む、鬼脚、上昇、充実

さらに、下記ブログさんが引用しているのは、地元予想紙『函館競輪』から。こちらは4文字。
http://news.sanseiha.net/?eid=217129
「底力UP」、「エゾ代表」、「いぶし銀」、「アンコ型」、「プリンス」、「三着多い」、「紳士的だ」(「紳士的」にせず意地でも4文字にこだわる根性もみあげたもの)

予想にどれぐらい役立つのかは不明ながら、読んでいるだけでも痛快。


が、しかしそれで驚いていてはいけない。我が国では、「今年を表す漢字」を募集するイベント(?)まで行われている。こちらは、たった一文字!

主催者は、なにかと物議を醸したので、この企画がずっと続けられるのかは不明ながら、この漢字一文字を選ぶ行事は年末、一年を振り返るには最適で、一種の風物詩と化している。

過去選ばれた漢字は下記URLのとおり。
http://www.kanken.or.jp/kanji/kanji2008/kanji.html

95年の「震」だけで、ああ、未曾有のあの天災はこの年だったか、と記憶が蘇る。

2000年の「金」には、シドニー五輪の金メダルだけでなく、南北首脳会談(金大中と金正日)と、100歳姉妹で人気を博した“きんさん”(きんさんぎんさんの)が亡くなったことを伝え、幾重にも意味が込められている。

07年の「偽」、去年の「変」(チェンジ)など、たった一文字で世相を映し出すことができる奥深い漢字文化をもつ日本人。


特派員氏がアピールしているように、我々にとって、Twitterの140字というのは、そんなに短くないかもしれない。

字数が窮屈になればなるほど、そぎ落とされ、核心的な文字が並んだり、飛躍的な言葉に直結したり、味のある文が生まれたりする。
あの名文調の競輪新聞のように。
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2009.10.19 Mon | Society| 0 track backs,
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