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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
民間人が建てたパドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂
ふたたび5月の回想。(今月末にイタリアを再訪するというのに、まだ4カ月前のネタでうろついている。)

今回パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂を訪れて驚いたことは、これが裕福な民間人によって建てられたという点。
しかもその人の職業は高利貸。
名前をエンリーコ・スクロヴェーニという。

さらに驚くべきは、このエンリーコさん、ちゃっかり自分の肖像画までジョットに描かせている。
礼拝堂内部をよく見てみると、あの天国と地獄が錯綜する最後の審判の絵の下方に、何食わぬ顔で(?)ひざまづいているではないか。

(下記は礼拝堂訪問時に購入したカタログから)
Cappella degli Scrovegni / Padova
↓ Enrico Scrovegni, banchiere padovano,

P1660989-2.jpg

エンリーコさんは全体像の中では、一番下中央やや左より。
むろん、いわずもがな。右側の地獄ではなく、左側の天国に彼はいる。

P1660990.jpg

このエンリーコ・スクロヴェーニの父レジナルドも高利貸しで、ダンテの「神曲」(地獄の第7圏=7th circle of hell)にまで登場するそうだ。
不当な利益を得た不名誉な者として。
WIKI

当時は高利貸しは罪ある職業という位置づけだったらしい。
(今の時代だったらエリート銀行員として羨望を集めていたかもしれないが。)

彼の息子エンリーコもまた高利貸だったため、罪滅ぼし、いわゆる贖罪のためにこの礼拝堂を建立した。
許しを請い、安らかに眠りたかったというわけだ。

で、エンリーコ氏は、ジョットのフレスコ画の中で、どういうふうに描かれているかというと、
スクロヴェーニ礼拝堂のミニチュアモデルを聖母に献上するシーンに登場する。

P1660989.jpg

祭壇には彼と妻の墓もある。

P1660992.jpg

以前書いたようになにしろ礼拝堂の見学はきっちり15分と決められているため、細部まですべて舐めるように見つくすことができない。

こうした図録の助けがないとなかなかすべてを記憶にとどめるのは難しい。

礼拝堂の予約はこちらから:
http://www.cappelladegliscrovegni.it/
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2009.09.09 Wed | Travel-Italy| 0 track backs,
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