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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
ヴェネツィアのゲットーにて その5 天空に伸びる街
昨日のエントリーに関して:-

* Email From あんけたつやさん(*)

ヴェニスのゲットーの話と写真、大変興味深いです。特にカラーの写真は初めてみました。
ご存じかもしれませんが、リルケの初期の短編集に「神様のお話」(**)という奴があります。
そのなかの一篇にヴェニスのゲットーについて、ちょっと夢幻的な話があります。
海の町ヴェニスで海の見えないゲットーは空という海に向かって上へ伸びていったとかなんとかいうような話。

また、ヴェニスのゲットーにてという徳永恂という人の本もあります。
ここでもリルケの話が出てきたと記憶しています(今アマゾンで調べたら絶版のようですね)。


上記で触れられているリルケの詩は知りませんでしたが、なるほど、と思います。
ゲットーでは、高い建物が多い、といってもせいぜい10階以下。それでも狭いところにひしめいていて圧迫感があります。

getto2P1540892.jpg

狭い道の両側に並ぶ建物で切り取られてしまった空には横の広がりがなく、縦に突き抜けるような感じを覚えるのではないかと。

getto2P1540877.jpg

と、ここで、くだんのリルケの一節をWeb上で見つけました。

「海に臨んでいなかった彼らの町は、かくて次第に、いわばもう一つの海というべき天空に向かってのびてゆきました。そして噴井戸のある広場をぐるりと取りまいて、巨大な塔の壁面のように切りたった建物が聳えるようになりました。」
(http://www2.odn.ne.jp/constanze/rilke_venedig.html)



広場には、確かに井戸がありました。偶然写真を撮っています。
リルケの頃は違う形だったかもしれませんが。

getto2P1540854.jpg

写真手前が井戸。
getto22P1540854.jpg

広場には小学生が多数いました。社会科見学を兼ねた遠足なのでしょう。ホロコーストの名残をとどめる記述や記念碑の前で、先生の話に耳を傾ける姿が見られました。

アメリカ、ドイツ人旅行者の姿も見えましたが、なぜだか日本人はゼロ。ひとたび運河を渡ったきらびやかな側には、団体で闊歩する姿が多数目につくのに。

リアルト橋は、「わあ、きれい」で通り過ぎたけど、ゲットーにはほんの少し心を揺さぶるものがあって、時間を割いて訪れる価値はあるのでは、と思います。

getto3P1540855.jpg

(ゲットーのツアーに参加した話を書きたいと思いつつ、今日もまたたどり着かなかった。)



(*)あんけたつやさん
下記の本の著者の方で、ネット上では長いおつきあいでしょうか。先日初めてお目にかかりました。

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2009.06.23 Tue | Travel-Italy| 0 track backs,
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