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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
ヴェネツィアのゲットーにて 1
5月、ゲットーを訪れたときのことを書きたいと思いつつ、時間が経った。
重いテーマだし、考えさせられることもあり、なかなか手がつけられなかった。

スターターにこの写真を、と思う。

gettoP1540870.jpg


単なる長屋の様子、なのだけど。。。
住居表示とドアの数から、この長屋には、写真に写っている範囲で、縦に長細く、7つの世帯が入っていることがわかる。

ゲットーでは、人々は狭い土地にぎっしり押し込められ、高層階の建物が多いと聞いていた。
実際行ってみると、各家はドア1~2つ分の幅しかない。
手を伸ばせば両手が壁についてしまうほど細長く上へ上へ伸びた長屋。

当時、ヴェネツィアはユダヤ人社会をある程度容認していて、待遇は他のゲットーに比してそれほどひどくはなかったそうだ。
それでもすぐ目と鼻の先にあるカナルグランデ沿いにそびえ建つ豪邸群との落差はあまりに大きい。

陽の光を反射してキラキラ輝く運河の上を優雅にすべっていくゴンドラを眺めつつ、ひとたび「決闘の橋」を渡った途端、16世紀以来の闇の歴史がいきなり目の前に現われたものだから、不意打ちを食らって戸惑った。

それは、サンマルコ広場や、ドゥカーレ宮殿や、荘厳な教会の数々ともまた違った意味でインパクトのある光景だった。
まったく予期していなかった分だけ 胸に迫るものがある。


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2009.06.14 Sun | Travel-Italy| 0 track backs,
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