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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
2月のミュージアム
● 「アーツ&クラフツ展」@東京都美術館

最後に日本の民芸品が陳列されていて、うーん、ちょっとこれは、スペースが埋まらなかったのかしら?と思ってしまった。民芸つながりとはいえ、ウィリアム・モリスの抑えた色調の壁紙など、イギリス・ヨーロッパを味わったあと、その余韻は最後に和風なものに上書きをされ。なんだか江戸博物館を見終えたときのような気分で美術館を後にした。

● 「クレー*ピカソ」@Bunkamura

クレーという画家にはなじみがなかった。今回は、彼の作品を一挙に見られるいい機会。作品から、彼はピュアな人だったのではないかな、そう思った。重苦しさがなくて、ヒューマニスティックで、見る人に媚びることなく、それでいて、そっと寄り添うようなさりげなさ。

実は彼は晩年、難病に侵されていたのだとか。絵が陰った時期があったけど、あれはナチスの忍び寄る影だけじゃなく、自身の体調も関係していたのかも。

とはいえ、彼の絵から透けて見える心理状態は大体において非常に安定している印象だ。ピカソはその時々の心理(往々にして激しい恋愛感情なわけだけど)が絵に深く食い込んでいる、そんな解説を以前学芸員さんから聞いたことがある。それに比して、クレーは迫害を受けつつも、心穏やかに描き続けたかのよう。

ピカソの絵の方は、確かにおとなし目だった。昨年サントリー美術館で見た、あの鳩と子供の絵だとか、ザリガニの絵だとかのような、おどろおどろしいものはなく。

そんな中、後期印象派の面影を残したドランの絵がいい、などといっている私。どうもその時代から先に進めずにいる。
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2009.03.03 Tue | Art| 0 track backs,
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