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「盤上の向日葵」 柚木裕子
このほど読んだ本。

新聞の書評がもとで手にしたと記憶している。

将棋界を巻き込んだ殺人事件なのだけど、
読者に謎解きを促すものではなく、
むしろ事件に至った背景がひとつずつ
皮がはがれるように明らかになっていく
その過程を楽しむ作品だ。

特に犯人の存在が突き放された感じで描かれていて、
感情移入はしにくくて、だからこそ、あの結末なのだろう。


将棋のルールがわからないので一部もどかしい思いもあった。
勝負内容が、かなり具体的に描かれているので。

「歩」を「ほ」なんて呼んでいるぐらいだから、
絶望的なのだけど、その辺は字だけ追っても
ストーリー的には何の妨げにもならない。


少しだけ具体的に描くとー

「1代目菊水月と呼ばれる名駒を握っていた死体」というインパクトのある設定を
冒頭にもってきて、この点で読者の興味を持続させる手が使われている。

バックグラウンドにほのかにきらめく向日葵のモチーフは、
ゴッホにたどり着き、不幸な画家の熱情と二重写しになる。

ただ、この殺人は、ある意味不要であった。
それが個人的には一番やるせない。



 
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2018.04.06 Fri | Private| 0 track backs,
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