日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
ギュスターヴ・フローベールを読む
フローベールの「ボヴァリー夫人」を読み始めた。
といっても日本語の翻訳で。

今頃フランス19世紀小説を読むとは自分でも思わなかった。

けれど、プルースト作品を読むには、その時代どういう文学が主流だったのか
それを知らないと、その特異性が際立たない。

バルザックやフローベールに比べて(時代はやや下るけど)プルーストは革新的
と聞いても、実感が伴わないようではだめだ。


当初フランス語で「ゴリオ爺さん」(バルザック)を読み終え、
次いで「感情教育」(フローベール)を読み始めたのだけど、日本語に切り替えた。

目的が熟読というより文体や傾向をつかむためだけなのでとにかく量を読みたい。

原文購読ではのろすぎてだめだ、
ということで、日本語の翻訳を速読している。


手にしたのは、集英社文庫から出ている一流の先生方による解説付きの新訳本だ。
フローベールの解説は堀江敏幸先生。
芥川賞作家の。

うれしい、日本語だと なんとはかどることか。
「ボヴァリー夫人」、あっという間にもうすぐ読み終わる。


現時点で強く感じたことは:
丁度絵画がアカデミズムの支配から脱却し、印象派へとつながっていったのと時を同じくして、
写実小説の殻を破って印象派・象徴派傾向の文学が生まれたのだ、ということだ。

サロンを通じて、文学や絵画、彫刻、音楽が強くクロスオーバーしていた時代なので、
それは必然でもあったのだろうけれど、それにしても、
あの時代風潮の中から、プルースト作品が生まれたことは、奇跡に近いような気がしてきた。



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2017.12.22 Fri | Private| 0 track backs,
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