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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
ステンドグラスふたたび
友人が綱町三井倶楽部で見たステンドグラスの写真を送ってくれた。

一般では入れない場所なので、私は未見だけど、
花嫁になってあの階段から降りていくシーンにあこがれてた友人が、
ここで挙式を挙げたと聞いた。
旦那様が三井系企業勤務だったからこそのお話。


友人が言っていたとおりアールデコ調で、
さわやかな印象。

建物自体の目的が教会機能というわけではないので、
採光重視で色合いは全体に薄く、黒い縁取りも最小限。

ステンドグラスのどこかに三井家の家紋(四ツ目結)がどこかに隠されていやしないか
画像をつぶさに眺めててみたけど、それはなさそう。


Sglass4.jpg Sglass3.jpg 

Sglass2.jpg SGlass_20171209095732fce.jpg


丁度今しがた以前サレジオ教会で撮影した写真を眺めていたら、
(アメブロの方に、イエズス会の話のついでにサレジオ会の話を書くつもりで)
見つけた、ステンドグラスの写真。

こちらのステンドグラスは当然ながら聖書をモチーフにした内容で、
ああ、これはあのシーンだなとわかる。


例えばこちら。
マリアのエリザベト訪問に違いない。
イタリアの教会にある「マリアの一生」を描いた壁画でよく見かける。


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受胎告知を受けたマリアは、目上のいとこエリザベトも時を同じくして懐妊したと知る。
長年 子を授からなかったエリザベトの朗報を喜びすぐさま遠く離れたエリザベトのもとへ駆け参じ、そして再会を喜ぶシーン。


マリアが身ごもったのはイエス、
エリザベトの子供は洗礼者ヨハネ。
イエスとヨハネの2人が聖母を中心に一緒に描かれる絵画も数多い。


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ちなみにエリザベートの子ヨハネの一生は残酷だ。
宴会の席で斬首される。
妖艶な舞いを踊っていた美しいサロメが父のヘロデ王に、ヨハネの首を所望したのだ。

この「サロメ」も絵の主題に頻繁に用いられてきた。
ギュスターヴ・モローが描いた、お皿の上にヨハネの首を載せた絵も有名。
(ただ福音書によって、ヨハネの死のくだりのニュアンスは異なる模様。)


もう一つ付け加えると、女性+斬り落とされた男の首が描かれた絵としては、
『ホロフェルネスの首を斬るユディト』も有名。

ルーカス・クラーナハの同名の絵画が日本に来日したのは記憶に新しい。
私のチケットホルダーは、この絵だ。

外見はあでやかな女性。
中を開けると・・・まぎれもなくユディット。

きれいな印象派のチケットホルダーでもよかったのだけど、
ポケットがいくつかあって、さらにチケットを入れる部分は3方が
閉じているもの(2方だけだとチケットがよく滑り落ちるので)
と思って探すとなかなかピッタリなものがなく、
まあ柄はなんだけど、これに落ち着いた。

それに少なくとも表面は、表情、衣装や装飾品が細密で、見ていて飽きない。


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話はもどってサレジオ教会のステンドグラス。
こちらはキリストの洗礼に間違いない。
ピエロ・デッラフランチェスカが有名なキリストの洗礼の絵を描いているけれど、
(ロンドンナショナルギャラリー収蔵)
ラヴェンナでも、この題材はモザイクでずいぶん見た。
中世からルネサンス初頭にかけてはポピュラーなモチーフだったのだろう。


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聖書をフルに読んだことはないけれど、絵画に親しんでいると
徐々に絵が意味するところが少しずつわかっていき、
いつかどこかでバラバラに見た様々な絵のモチーフが
ひとつのイエスやマリアのお話の中に落とし込まれていく、
そのプロセスが楽しい。


過去のステンドグラス関連エントリー:

・ 魅惑のステンドグラス 小笠原伯爵邸

・ ステンドグラスと琳派風板絵のあるカフェ

・ 無料のパブリックアート 飯田橋編+ステンドグラス編

・ ステンドグラス私のお勧め:日経プラス1 「秋にきらめくステンドグラス」に関連して

・ ステンドグラスの名匠の作品が見られる都内の穴場

・ 国立科学博物館でステンドグラスを堪能する

・ 穴場のステンドグラス情報(成城の旧山田家住宅)

 

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2017.12.09 Sat | Art| 0 track backs,
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