上野の桜、というとズラリ並んだソメイヨシノと、
青いビニールシートの上で酒盛りする光景が定番だけど、
そんな喧騒とは縁のない、静かなお花見場所がある。
東京国立博物館(東博)の庭と、すぐそばの寛永寺だ。
写真は先週末のものだけど、
東博のしだれ桜は比較的開花が早く、すでにやや盛りを過ぎた頃合いだった。
しだれ桜は分散してぽつぽつあるので、
一か所にまとまってどっと咲く豪華さはないけれど、
博物館の入場料が必要なので、どっと混みあうことがない。

一番のポイントは、
東京にしては珍しく、邪魔なものが視界に入らないこと。
青いビニールシートも屋台も高いビルもなければ、
車の乗り入れもない。
池の奥には茶室が佇み、安心して四方八方を見渡せる。
世間では上野公園のソメイヨシノの開花を今か今かと待ちこがれ、
まだ1分咲きでも、気の早い人たちは、お花見としゃれこんでいた。
でもへそ曲がりの私は、こういうマイナーな場所が好き。
とはいえ、東博の庭などは、
以前いなかった外国人観光客の姿も混じるようになり、
秘密の超穴場なんていうのは、絶滅危惧種並みになりつつある。
2017.04.05 Wed | 国内探索|
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