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「さよならドビッシー」 <読後感>
第8回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した中山七里氏のミステリー。

音楽的要素をふんだんに含み、単なる謎解きだけでなく、
曲の調べが作品の雰囲気をドラマチックに盛り上げている。

東野圭吾さんのマイルドな作品に慣れた身には、
鋭利で冷酷な描写にインパクトを受けたりしたけれど、
謎解きという意味ではうまくまとまっている印象。

もっとも、メインの殺人の方は犯人が途中でわかってしまったのだけど。
しかも、犯人はあの人で100%間違いない、という確信をもって気づいてしまうので、
種明かしのくだりの意外性がなく、それはちょっと興趣半減といったところだった。


一方で、核となる音楽コンクールの話の結末を知りたいという思いにより、
テンポをもって読み進められる。

病院通いが続いた10,11月、長い待ち時間をつぶすには好都合だった。

一番気にかかっていた検査結果待ちの際は、待合室で純文学などとても読む気がせず、
かといってじっと待つのは辛くて、
この本にある意味救われた。



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2015.12.16 Wed | Books| 0 track backs,
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