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東郷青児のコレクション展 / 損保ジャパン日本興亜美術館
◆ 「青児とパリの美術 東郷青児のコレクションより」 / 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館


先週、健康診断の帰りに行ってきた損保ジャパンの東郷青児のコレクション展。

二科展で中心的役割を果たした同氏は、
パリ渡航歴を持ち、洒脱であか抜けた、いわゆるモダンな女性たちを数多く描いてきた。

けれど展覧会に足を運んで驚いたのは、若さや美しさを謳歌した絵だけでなく、
60年代前半、戦後・貧困を色濃く反映した作品をはじめ、バリエーションに富んでいた点だ。

洋菓子の包装紙に描かれた淡く立ち昇る可憐な乙女は彼の作品のほんの一側面に過ぎない、
そう気づかされた。


とりわけ惹きつけられた「美しき乙女の歌える」など、
魅惑的な女性たちがあちこちで軽やかに咲き誇る中、
陰りのある女性もいれば、
ワイルドなヌード女性も散見され、さらには
ピカソ、シャガールの影響を受けたような抽象画も。

初期作品の少々堅い、まだ解き放たれる前の女性像は
蕾を打ち破る日を静かに待っているかのよう。

本美術館との強い結びつきが、コレクションの多彩さからうかがわれる。


変わったところでは -

安田火災の前身、東京火災が、保険勧誘用パンフレット表紙に氏の絵を使用したようで
古い現物も展示されていた。
保険会社のリーフレットというと、素っ気ないイメージしかないが、
洒落た図柄はなかなか新鮮だった。


ふだん商業用に適した完成形ばかりを目にしてきたけれど、
東郷青児氏の絵の深い奥行きを感じさせる展覧会だった。


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 「青児とパリの美術 東郷青児のコレクションより」
会期 : 2015年11月21日(土)~12月23日(水)
休 館 日 : 月曜日(ただし11月23日は開館、翌24日も開館)
会場 : 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
〒160-8338新宿区西新宿1-26-1損保ジャパン日本興亜本社ビル42階
開館時間 : 午前10時-午後6時(入館は閉館30分前まで)
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2015.12.06 Sun | Art| 0 track backs,
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