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狩野一信の五百羅漢図展 / 増上寺 宝物展示室 その1 <見どころ>
◆ 五百羅漢図展は、家康公薨去四百年と狩野一信生誕二百年の金字塔的展覧会


増上寺・本堂地下1階に今年の4月開館した宝物展示室で、
「狩野一信の五百羅漢図展」が開催されている。
来年にまたがった展覧会なのだけれど、来年、つまり2016年は奇しくも -

1) 徳川家康公 薨去四百年(1616年没)、
2) 絵師・狩野一信 生誕二百年(1815年誕生)に当たる。

まさに2016年の金字塔的な展覧会。そしてー
徳川将軍家の菩提寺であり、狩野一信の五百羅漢図全100幅を所蔵する増上寺
ならではの企画と言える。

ちなみに、同宝物展示室では、来年3月に葵の御紋展が予定されている。
もちろん、上記1)を意識した企画なのだろう。


まず初めに、五百羅漢図とは、釈迦の弟子・羅漢信仰として制作された図で、
計10人の羅漢を配した2幅でひとつの対を成し
(1幅に5人ずつ、或いは1幅に4人・対となるもう1幅に6人)、
全100幅、計500人の羅漢が描かれている。


2011年に江戸東京博物館で全100幅の展覧会があり、足を運んで圧倒された。

狩野一信は96幅まで描いて帰らぬ人となり、あとの4幅は弟子が仕上げたという。

それを念頭に見たせいか、体調がすぐれないことが後半失速する筆の勢いからうかがわれ、
命を削って描いたことがひしひしと感じられた。
(*しかし後半の作は弟子が主に描いたともいわれ、それが失速の主要因なのだと後で知る。)

一方で、脂がのっていた中盤の羅漢図の見事さは圧巻だった。

私が地獄絵のダイナミックさに目覚めたのは、この時見た<六道 地獄>図がキッカケだったかと思う。

その後、春日権現験記や、システィーナ礼拝堂その他の「最後の審判」を鑑賞した折りには、
真っ先に煉獄図に飛びつく自分がいた。


今回増上寺での展覧会は、その充実の筆が堪能できる第21幅~第40幅の展示となっている。
(後期に展示替え・本エントリー下部参照。)


なお、現在村上隆の五百羅漢図展が森美術館で開催されており、
200年の時を経た新旧羅漢図が堪能できる。


今年、これほど五百羅漢が取沙汰されるとはつゆ知らず、
実は今年のお正月、目黒の五百羅漢寺にお参りしてきたこの私。
なんたる巡り合わせだろう。

五百羅漢寺の存在を知ったのは2014年のお正月。
不動尊参りの途中で通りかかり、気に留めたものの、その時は参拝はせず。

今年のお正月、再び前を通りかかり、「本日の拝観料は無料です」の看板に背中を押され(!?)
拝観することにしたのだった。

羅漢像(こちらのお寺の羅漢様は、図ではなく像)は撮影禁止なので写真はないけれど、
仏像が写り込まなければ撮影はOKの由、外の風景写真は撮って来た。


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さて、そんな因縁を感じつつ、
このほど増上寺宝物展示室 五百羅漢図展で開催されたブロガー内覧会に伺い、
4年ぶりに羅漢様たちと対面を果たした。

(<感想>に続く)


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【展覧会名】 : 狩野一信の五百羅漢図展
【展示会場】: 増上寺宝物展示室
【本展公式サイト】: http://www.zojoji.or.jp/takara/event/
【会 期】: 前期:2015年10月7日(水)~12月27日(日)| 第21幅~第40幅展示
: 後期:2016年1月1日(金)~3月13日(日)| 第41幅~第60幅展示
【住 所】: 東京都港区芝公園4-7-35
【休館日】: 2015年12月28日(月)~12月31日(木)、祝日以外の火曜日
【開館時間】: 10:00~16:00(最終入場15:45)
【夜間開館】: 金曜日は9:30~21:00 (入室は閉室の30分前まで)
【入場料】: 一般700円(税込)/ ※徳川将軍家墓所拝観共通券1,000円


※ 墓所拝観単独は500円なので、これはお得!
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2015.11.22 Sun | Art| 0 track backs,
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