日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
「春画」の賛否
昨今とみに「春画」が話題に上っている。
大英博物館、永青文庫の展覧会を機に、好色と猥褻の違いを解く声も盛んに聞かれる。

もともと江戸時代、天保の改革で風俗取り締まりが厳しくなったにもかかわらず
春画が生き延びたのは、この改革が出版問題に限定されていたからだと知った。

つまり、版画は出版、肉筆画は出版ではなく、
出版で流布するのとは異なり、個人所有は禁に触れない、というわけだ。


翻って現代。

天保の改革に比べれば かなりリベラルになりつつあるかと思いきや、
週刊文春の編集長さんが3ヶ月休養処分となったそう。
春画のグラビアに関して配慮が足りなかったから、というのがその理由。

http://www.yomiuri.co.jp/culture/20151008-OYT1T50119.html


もっと どぎついヌードを掲載した週刊誌などごちゃまんとあるだろうに、そう思うのだが、
こんな声を聞いた。
機内誌、病院の待合室の備え付けとして置かれる週刊誌の場合、
読者からクレームがくるこtがある、と。

以前機内に置かれていた日本の週刊誌に対し弾劾の声が外国人からあがった事件も確かにあった。


愛知県立美術館の男性ヌードについても、担当学芸員の方の話によると、
市民から警察の通報があり、警察も通報があった場合動かざるを得ない、という話だった。

結局、不快感を表す人が一般市民の中にいる限り、
いくら当局が懐柔的な姿勢を示すようになったとしても、元に戻ってしまうのでは。

春画への理解がネットで声高に叫ばれても、きっと高齢者の中には
ネットなどと無縁の生活を送り、偏見は変わらず、という人もいるだろう。

春画リベライゼーションの声はどちらかと当局に向きやすいけれど、
当局が敏感になるのはこの一握りの市民ゆえだとすれば、
この声を向ける方向性がちょっと異なっているのかな、
そんな気もする。
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2015.10.09 Fri | Art| 0 track backs,
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