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映画「イヴ・サンローラン」<感想>
■ 「シネマ オートクチュール」

恵比寿アトレ18周年記念と恵比寿ガーデンシネマがコラボして、
1週間限定で「シネマ オートクチュール」という映画シリーズが開催された。
一般1100円、アトレクラブ会員は800円というお得な企画だ。

「シェルブールの雨傘 デジタルリマスター版」「イヴ・サンローラン」「ディオールと私」の3作品を毎日上映。
私はフランス語で同じクラスだったことがある友人と「イヴ・サンローラン」を見てきた。
すでに去年公開されていた映画ながら、まだ見ていなかった。

言うまでもなく、一時期フランスのモード界を席巻したデザイナー
イヴ・サンローランの伝記的作品だ。

感想は、、、
まずサンローランの鬱屈・屈折した素顔に驚愕。
美しいモードの裏側に展開する”醜”の部分を思う存分見せつけられた。

でも一方で、彼と彼を支え続けた男性パートナーとの絆を想う時、
悲劇の中の救いがそこにある。
数々の浮気や失墜を経ただけになおさらのこと、ふたりが50年間連れ添った事実は大きい。

さらに、当時サンローランが実際にデザインしたと思われる衣装が
煌びやかなデフィレをなしていく様は壮観だ。


フランス的な激しさを初海外旅行において体中で体験した私としては、
この映画の過激さも、さもありなんと思う。

シリル・コラールの「野生の夜に」を思い出しつつ、
パリの一流デパートで、唾を吐きながら客と店員が取っ組み合い寸前の火を噴く大喧嘩をしていた光景を振り返りつつ、
終わってみれば、フランス映画を見た!という気分満点だった。


とにかく主演ダンユウピエール・ニネのサンローランそっくりさんぶりが圧巻。
相当研究したようで、エンディングロールにコメディフランセーズ所属と書かれていて
納得。

それから助演男優、サンローランの恋人役が、どこかで見た、どこだろう?
とずっと思いつつ、帰宅してからサイトで名前を確認し初めて正体に気づくという大失態。

去年見た映画「不機嫌なママにメルシー」の主役ギョーム・ガリエンヌだった。
エンディングロールでは、コメディフランセーズ、という所属部分を見て
名前を確認しなかった。

気づかなかっ他のもある意味致し方ない。
「不機嫌な・・」では、彼は2役を演じ、ママの役と縮れ毛の子供役だったのだ。

とはいえ私は日仏学院の狭い上映室で「不機嫌な・・」を見ただけでなく、生ガリエンヌを見ているのだ。
上映後、来日中のガリエンヌが皆の前に登場し、その後彼のトークを聞いた。
映画の内容を反映してユーモラス、というより気難しさがピリピリ端々に感じられるアーティスト体質の人だった。


その他、サンローランの映画では、マリー・ドビルパンが出演していた。
名前を聞いてああ、とわかる、元フランスの外相・首相。
あの見栄えのする、一見素敵な紳士風のドビルパン氏の娘。

ローラ・スメットにいたっては、ジョニー•アリデイの娘だそう。

そんな主役・脇役たちがネタを振りまきつつ、
とにかく主役ふたりの演技が群を抜いて素晴らしかった。

http://ysl-movie.jp/staffandcast/
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2015.10.03 Sat | Art| 0 track backs,
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