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「印象派のミューズ」 <感想>
 印象派のミューズ:ルロル姉妹と芸術家たちの光と影 by ドミニク ボナ (著), 永田 千奈 (翻訳)

先日読み始めた段階で先のエントリーにてすぐさま絶賛した「印象派のミューズ」読了。
素晴らしかった。

印象派とは、作風だけでなく、濃厚な人と人との結びつきを叶えた特殊な現象だったようだ。

本作は本国でシモーヌ・ヴェイユ審査員特別賞を受賞したそうで、
綿密な調査に基づいている。

ルノワールのミューズとなった姉妹の人生の暗転、
それを取り巻くサロンの人々の個性的な人生が
生き生きとえがかれている。
描写の対象は姉妹に限定されておらず、サロンの人々すべてが主人公だ。

ドビュッシーの女たらしぶりも圧巻だけど、
ドガは気難しい
モーリス・ドニは温厚
ヴュイヤールいやな奴、

そんなレッテルを思い浮かべつつ作品を見たり聞いたりすると、
どこかなるほどな、と思えたり、或いは、作品のイメージと人となりが相反していて面白いな、と感じたり。

訳も秀逸。文句なく自然で読みやすかった。



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2015.09.17 Thu | Books| 0 track backs,
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