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「アリアドネの弾丸」 & 「ブラックペアン」 / 海堂 尊  <感想>



「チームバチスタの栄光」しか読んだことのなかった海堂 尊さんの他の本を読んでみた。
1冊目が「アリアドネの弾丸」、2冊目が「ブラックペアン」。


医療ミステリーが好きで、Robin Cookあたりのペーパーバックは結構読んだ。
病院という閉鎖的で未知の舞台で起こるミステリーは、
テクニカルなトリックが満載で、興味をそそられる。

医学博士・海堂尊さんも、そうしたスペシャリストならではの世界を作品の中で掘り下げ、
たとえフィクションを交えてつづられていたとしても、
読み応え十分なのだった。


「アリアドネの弾丸は、磁場という特殊なMRIならではの環境が
キーになっている。
海堂さんならではの着眼点。
テクニカル・ターム満載で、ワクワクした。
展開の仕方にも少し工夫があって、時系列を少しずらすことでリズムが生まれている。
どす黒い陰謀の中にもスペシャリストの世界の浪漫を思わず感じてしまう。


「ブラックペアン」は、高階や渡海という個性的な人物が二人登場するため、
やや視点がぼやけてしまい、読みながら主人公のキャラクターの色分けがすっきりできなかった。
全体的に、ペアンがどう要になるのか、といった着想で強引に引っ張っていく感もある。
とはいえ、細かい描写などは相変わらず門外漢にはスリリングで、
知られざる独特の世界に、やはり惹かれるのだった。
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2015.08.27 Thu | Books| 0 track backs,
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