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村野藤吾展 @目黒区美術館 <感想>と<鑑賞のコツ>
目黒区美術館で開催中の『村野藤吾の建築 -模型が語る豊饒な世界』へ行ってきた。

会場内は大盛況。
通常の美術全般好きという来場者に加え、建築家の卵や建築好きの人たちの熱気にあふれていた。


展示の中心は、京都工芸繊維大学の学生さん達を中心によみがえった模型80点。
村野氏が手がけた高輪プリンスホテルの欄干やドレッサーの展示もある。

これも村野氏が手がけたのか、あれもそうか、と目を見張る。
ビックカメラが入る有楽町のよみうり会館も氏の設計だ。


建築家の展覧会というのはどう鑑賞していいのか当初とまどったが、
笠原一人先生(京都工芸繊維大学大学院助教)のお話を聞いて、
ピントを合わせて鑑賞することができた。


先生のお話によると、村野氏の特徴として、<重合><変形><違反>があげられるという。

違反、というのは通常の手法と異なる斬新なやり方を意味し、
石造を宙に浮かせ、柱で支えるような従来の固定観念を崩したものなど。
実際は石造でなくコンクリ―トなのだが、見かけは石造のような重みを感じさせつつ
柱で支えることで、矛盾する軽量さを演出している。
帝国劇場などがその例だ。


<変形>とは、コルビジュエなどの作風からスピンアウトしたと思われる建築など。


素人でも分かりやすいのは<重合>だろう。
様々な様式が同居している。

和、モダニズム、ロマネスク、バロック・・・

例えば、一見モダニズム、でも列柱を配し、古典の趣を漂わせ、
さらにモダニズムが嫌う線対称で両義性が濃厚となり、
まさに、模型が語る豊饒な世界を味わうことができる。


展覧会名 : 村野藤吾の建築 -模型が語る豊饒な世界
会 期 : 2015年7月11日(土)~2015年9月13日(日)
会 場 : 目黒区美術館
http://mmat.jp/exhibition/
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2015.08.24 Mon | Art| 0 track backs,
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