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聖フランチェスコ自筆の手紙が置かれたスポレートの大聖堂
スポレート大聖堂の見みどころは、フィリッポ・リッピやピントリッキオのフレスコ画だけではない。

中世の聖人、アッシジの聖フランチェスコ(1182 - 1226年)の自筆の手紙などという
それはたいそう貴重なお宝が遺されている。

WIKIによると、聖フランチェスコは簡単なラテン語しか書けなかったため、
残された書は、おもに口述筆記がメインらしいが、
こちらは正真正銘の自筆のレター。
兄弟レオーニに宛てたものだそう。

P6170182.jpg


聖フランチェスコというと、アッシジにジョットが描いた壁画を中心に
ルネサンス前から画家たちにより描かれている。
そのせいで、当時の画家たちが描いたギリシャ神話の登場人物などとときに同化してしまう。

つまり、想像上の人物であるかのような錯覚をときに覚えるせいか、
こうして自筆などという生々しいものを目にすると、
空想とリアルがまぜこぜになって、少し混乱してしまうのだった。

でもこうしてみると、いやはやリアルだ。
ちょっと心もとない筆跡が、かえって完璧な花文字よりも、生命感を与えている。

暗い内部で、黄ばみもせず、ぼろぼろになることなく残っている。
(こんなとき、暗所に強いカメラが威力を発揮する。)

P6170181.jpg


礼拝堂内の解説にも兄弟レオーネ宛アッシジの聖フランチェスコ自筆のレターとある。

P6170180a.jpg


ひなびた場所にひっそりと壮大な歴史の一部がさりげなく置かれているのを見ると、
思いがけない出会いにたいそう感激してしまう。

これが、夥しい数の華麗な歴史の痕跡をとどめるフィレンツェだったら
それほど感激しないのではないか、などとも思った。

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2015.07.24 Fri | Travel-Italy| 0 track backs,
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