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「博士の愛した数式」 の「eπi+1=0 」のナゾを解く
「博士の愛した数式」(小川洋子著)を読み終えた。

正直、最初は物語にすっと入っていけなかった。
eπi+1=0 というナゾが登場したあたりで、やっと乗ってきた(ってもう、かなりの後半部分だ。)

この数式の謎解きで話が終わると思い込んでいたから、物語が江夏の背番号で終わって、かなりあせった。
慌てて、謎解き場面の176頁に舞い戻る。
博士が愛した数式、「eπi+1=0」って一体どういう意味?

「πとiを掛け合わせた数でeを累乗し、1を足すと0になる」・・・この説明部分がキーなのはわかる。
でも最後にちゃんと説明してくれると思っていた。甘かった。
そんなの自分で考えろ!自分で解け!ということなのだ。

「i」は英語の「I」で私だろうか。
「π」は、息子ルートのことか?

或いは「i」=-1の平方根=ルートマイナス1
だから i が息子の可能性もある。

いずれにせよ、となると残りのeは博士を表すしか考えられない。

eπi+1=0 だから、
(博士、息子、私)+1(博士の義理の姉)=0

あのコンテクストでは、0はゼロではなく、輪、或いは環、或いは和と見られる。

私と義理の姉がこじれそうになったとき、博士が仲裁の意味で出したのがこの数式だった。
eπi+1=0 みんな仲良くしよう、そういうことなのだ。きっと・・


うーん、それにしてもすぐにはわからなかった。

そもそも、博士の記憶が突如として一旦回復したのち、再び記憶が80分しかもたない人に逆戻りする、そんなストーリーだと誤解していた。
「アルジャーノンに花束を」と一部ごっちゃにしていたらしい。

最後まで人物に100%同化できなかったけど、その分 着想力だけで90%読ませてしまう、そんな気がした。
オリジナリティに富んだ謎解きを仕掛けた作者の腕前はスゴイ。

数字を基点にした深い世界を垣間見た。


博士の愛した数式博士の愛した数式
(2013/08/05)
小川洋子、くりた陸 他

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2008.04.01 Tue | Books| 0 track backs,
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