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松岡美術館がステキ
シロガネーゼと呼ばれるマダム達が集う場所として知られる白金の一等地にある松岡美術館。

たぶん今から10年ほど前、散歩の折りにたまたま見つけて、
以来時折足を運んでいる。


実業家、松岡清次郎さんのコレクションが土台となっていて、
古代エジプトの遺品から存在感ある曲線的なヘンリー・ムーアの彫刻や印象派の洋画まで
バリエーションは多岐にわたる。
プライベートコレクションならではの、個人のテーストがうかがわれる内容だ。

とくにここで拝見したヒンドゥー教の彫刻がとても艶めかしくて、最初見た時は眼から鱗だった。
日本の仏像と比べると、大違い。

しかつめらしく大上段に構える代わりに、懐柔策をもっても宗教性はアピールできるのだ、と主張しているような。
煩悩をこんなに表出させてしまっていいのかしら、
と少々戸惑いつつも、その大らかさに思わず顔がゆるむ。


先日この松岡美術館の館長さんのお話を聞く機会があった。
なるほど、と思ったのは、その家族的な運営。

同じプライベート経営でも、ホストのような男性スタッフを数多くそろえ、結構上から目線の対応を受ける、、、
そんな美術館も実際あるなか、
松岡美術館はいつも感じがよくて、個人の邸宅というIntimateな雰囲気の中が心地よく、のびのびと鑑賞できる。

なるほどそういうアットホームな経営姿勢が美術館全体の雰囲気にもにじみ出るものなのだなぁ
と感じ入った次第。

所蔵コレクションを、その時々のテーマに従って展示替えしているのは知っていたけれど
これまで一度も外部から駆り受けて企画展を行ったことがないという。
あっぱれだ。


松岡清次郎氏の収集をあくまで尊重し、
よそに惑わされずマイペースで 心のこもった展示を行ってる様子がうかがわれて
ますます好感度があがった。

またあの落ち着いた雰囲気の中で、好きな絵と戯れに行こうと思う。


ちなみに、こちらはフラッシュ撮影なしで写真撮影OK。
ただし著作権が切れていないものについては個人個人が注意する必要がある。

以下は、以前撮影した
モイーズ・キスリングの「プロヴァンスの少女」。

印象派の絵を見る機会は多いけれど、エコールドパリの絵はなかなか見る機会も少なく貴重。
キスリングはあのアンニュイ感が独特で、好きな画家のひとりだ。

R0018322.jpg


ブラマンクの絵の解説には、「元自転車選手」、としっかり書かれていた。
(実際彼はベルギーの有名クラシックレースに出場するなど、なかなかのロードレーサーだったようなのだ。)
寒々しい風景が印象に残った。

ブラマンクは、それまでブリヂストン美術館にある、比較的明るい色彩の絵しか見たことがなかったので、
(マルケのような太い筆使いで、もっと原色を使った絵)
ちょっと意外に思ったのだが、その後この作家の作品を見る機会が増え、
うら寂しい黒の鋭い線が印象的な寒々とした画風こそがブラマンク、と思うようになった。

なおこちらの美術館では、QRコードによる解説を早々と取り入れるなど、
鑑賞者フレンドリーになっている。


http://www.matsuoka-museum.jp/
創立40周年記念 特別企画 
わたしの好きなシロカネ・アート
Vol.3 もう一度会いたい、松岡コレクション

2015年7月7日(火)~9月26日(土)
開館時間: 午前10時~午後5時(入館は4時30分まで)
休館日: 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
会場: 展示室1、4、5、6
観覧料: 一般800円/65歳以上・障害者700円/中高大生500円(20名以上の団体は各100円引)
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2015.07.19 Sun | Art| 0 track backs,
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