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小人モルガンテの肖像画 / ブロンズィーノ
ウフィッツィ美術館に、おそろしくインパクトのある絵がある。

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ルネサンス後期から勃興したマニエリスムの画家、ブロンズィーノの「小人モルガンテの肖像画」だ。

小人が狩りに行く様子を描く作品なのだが、奥深いひねりがある。

画家は、絵の中に時間の推移を閉じ込めようとした。
そのためにとった手法は、表と裏を利用すること。

表面に、狩り前のシーンを描き、
裏面にはー

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獲物を手にした狩り後の場面を描いたのだ。
しかも、正面図と背中図ということで、背中合わせであることをもうまく表現している。

(この絵は部屋の中央に置かれ、両面見られるようになっているのだけれど、
表だけ見て素通りする人たちもけっこういて、ちょっとそれはもったいない。)

かつて芸術家たちは、それぞれのアートの優劣を競った時期があった。
絵か彫刻家、どちらが上位か、などと。

優位性を示す為、絵画は経時変化を表現できる、
そんなふうに誇示して見せたのであった。


Ritratto del Nano Morgante / Agnolo bronzino
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2015.07.06 Mon | Art| 0 track backs,
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