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実物はやっぱり迫力: 『ホロフェルネスの首を斬るユーディット』
*ウフィッツィ美術館は、2015年6月時点で写真撮影が解禁になっていました。


ああ、この絵はここにあったのか。
アルテミジア・ジェンティレスキの、 『ホロフェルネスの首を斬るユーディット』。


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カラヴァッジョも同じ主題(旧約聖書外典『ユディト記』を題材としている)で描いているので、
よく比較対象として絵画関係の文献に登場する。

けれど実物ならでは、やっぱり百聞は一見に如かず。
図録ではこの迫力は伝わらない。
よく見ると、返り血があちこちに!


ホロフェルネスの首から流れ出す血は、
ナイフを持つユーディットの手に、小さな赤い斑点をつけ、


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さらに、黄色い衣装や胸元にまで及ぶ。

P6201149.jpg


作者アルテミジア・ジェンティレスキは、男性から数々のひどい仕打ちを受けた過去をもつそうで、
そうした憤りを、旧約聖書の物語を通してキャンバスにぶつけたのかもしれない。

実はこの絵を最初に見たとき、カラヴァッジョの方だと誤解して、
ああ、彼は殺人を犯したことがあるからここまでリアルなんだな、と納得してしまった。

名前を見て誤解に気づく。
カラヴァッジョのユーディットの方は、もっとしかめつらの表情だったのを思い出した。


血の吹き出し方には不自然な感もあるのだけれど、
白いシーツかからしたたる血はどす黒く、
心の叫びが聞こえるような一枚なのだった。


Artemisia Gentileschi / 「Judith Beheading Holofernes」
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2015.06.25 Thu | Art| 0 track backs,
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