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「指の骨」 高橋 弘希 (著) 感想
高橋 弘希 (著)「指の骨 」を読んだ。
日経新聞書評に惹かれて。
芥川賞候補作だ。

本のタイトルにより読者を惹きつけようとする下心を一切見限ったその大胆さが
気に入って、手にとってみた。
とはいえ、日経書評がなければ見向きもしなかったであろうとは思う。
タイトルに加え、内容も戦争ものなのだから。

描写の迫真性は、聞きしに勝るものだった。
改めて著者の年齢を確かめてしまったほどだ。
35歳にして、この自信に満ちた情景、心理描写。
舌を巻いた。

ただ後半、グロテスクさが増してからは、やや引いてしまった。
筆力に頼った描き方ばかりが目立ち、情感を見出せなくなってしまった。
これは個人の問題であり、本に何を求めるかなのだけど
絵画にしても、心地よいものを好む傾向がある私には
後半部分は沁みいらなかった。

私のように靉(あいみつ)の絵が苦手な人には
すんなり受け入れられないかもしれない。


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2015.05.14 Thu | Books| 0 track backs,
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