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フランス人画家ジャック・ジョセフ・ティソが描いた徳川昭武
マルセル・プルーストの大著「失われた時を求めて」は、
プルーストの自伝的要素を包含しつつも、様々な近親者たちの気質が混ざり合い
さらに当時の一般的傾向も吸い取りつつ展開していて、
厳密に登場人物と実在人物のリンクは成立していない。

しかしただ一人、明確にモデルがいたと思われるのが、本書の中でも重要な役割を果たすスワン氏だ。

プルーストと同時代、文学サロンに出入りしていたインテリのシャルル・アース(Charles Haas)が
スワンに投影されていると見られている。

一般人のアース氏についてはそれほど知られているわけでなく、
資料も少ないのだけれど、そんな中、フランス人画家ジャック・ジョセフ・ティソが描いた群像の中に
彼の姿が認められると知った。

オルセー美術館にあるジャック・ジョセフ・ティソ画の「Le Cercle de la rue Royale」という絵の右端の人がそれ。


ティソといえばいわゆるジャポニズムの画家だが、どんな絵があったっけ?とチェックしたところ、
こんなのがヒットした。
徳川昭武肖像画。
日本の徳川ミュージアムが所蔵している。
http://tokugawa.gr.jp/collection/shozou.htmlで、その絵が見られる。


徳川昭武は第15代将軍徳川慶喜の異母弟の由。
1867年にフランスに留学し、パリ万博に赴いたり、ナポレオン三世に謁見したり。
その間大政奉還があり世情は一変。翌年に帰国したという。



というわけで、最近プルーストの「A la recherche du temps perdu」をちびりちびり読んでいる。

といっても難解極まりないのは言うまでもなく。

先週実家に帰った際、本棚に鈴木道彦先生の「失われた時を求めて」を見つけ
父から譲り受けてきた。

写真 (81)


これは7篇ある書のうち重要なものを抜粋した上下2巻の抄訳版。
それでもそれぞれ550頁以上ある。

いざとなったら、せめてこちらの和訳版だけでも完読したい。


失われた時を求めて〈上〉失われた時を求めて〈上〉
(1992/06)
マルセル プルースト、鈴木 道彦 他

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2015.03.18 Wed | Art| 0 track backs,
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