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絲山 秋子「北緯14度」 感想
講談社文庫では、「北緯14度 セネガルでの2ヵ月」というタイトルになったらしいこの本。

太鼓を聞くため、という大義名分のもと、
セネガルに行った著者の冒険譚、のはずだったが、
現地到着早々、ガイド手配などすっかりされていて、
いきなり編集者お抱え旅行と判明し、
そんなお仕着せはもはや冒険ではありえない。
ハッキリ言ってセネガルまで行く必要はなかった。


お膳立ての上に乗っかって敢えて危険な場所に行って、デンジャラス!と叫んでも
その後の展開がスリリングになればなるほど、白けてしまう。


フランス語が徐々に通じるようになり、
コミュニケーションができるようになりました、なんていうのは威張れることではなく、
若い頃、フランス語を習っていたハズの著者が、最初から喋れなかったことが、むしろガッカリだ。

イタリア語を習ったことのない私ですら、イタリアに行けば喋るよう努力する。
言葉が通じて喜ぶさまに、感動はない。


むろん、現地の人との気安いつながりぶりは絲山さんならでは、と思う。

東京の下町の長屋での2ヵ月(例えば)であれば、
どんなに痛快な物語になっただっただろう。



北緯14度 (100周年書き下ろし)北緯14度 (100周年書き下ろし)
(2008/11/21)
絲山 秋子

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2015.03.15 Sun | Books| 0 track backs,
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