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絲山 秋子「沖で待つ」読後感
友人お勧めの1冊。
絲山秋子著「沖で待つ」。
2005年の芥川賞受賞作。


入社・新人・同僚・失敗・団結・・・
会社1年目の凝縮した日々が思い起こされた。

会社独特の専門用語も散りばめられて、
業種が違うからもちろんそれらの用語は初耳だったりするのだけど、
私にも、会社に入った頃、初めて遭遇した言葉が、ざくざくあった。

「ご査収下さい」、「ASAP (As soon as possible) 」、「LC(Letter of Credit信用状」、「Letter of Intent」「B/L」・・
もっともっと、たくさんあった。

人生最大のとまどいを感じた時期だから、
周囲の光景や仲間意識や仕事内容が微細に心に刻まれている。

数年すると、それらはルーティンとなり、新鮮味を失うとともに思い出は希釈されていく。
その前の、うんと濃い、太枠で囲まれたような一時期が
まざまざと蘇った。
この小説を読んで。


冒頭の友人のメールには、新聞で読んだ記事のことも書かれていた。

「元カレ」「元カノ」「元同僚」とかの言葉はあるけれど、「元友人」という言葉はない。
お互いの関係はそのままだから、間隔が空いても、すっとその頃に戻れるのだ。
そんな内容だったそう。

深く頷いた。
友達は廃れない。
そして、特殊な絆で結ばれた1年目の同期は、「同僚」でなく「友人」の部類に入ると思う。


ちなみにその彼女、課は違ったけど、会社の同じ部の同期で、共にもがいた仲間なのだった。



沖で待つ (文春文庫)沖で待つ (文春文庫)
(2009/02)
絲山 秋子

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2015.03.13 Fri | Books| 0 track backs,
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