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ちひろ美術館・東京 絵本になった!『窓ぎわのトットちゃん』展
◆ 秘話: 故人となっていたちひろさんの絵が『窓ぎわのトットちゃん』の挿絵で蘇ったワケと、黒柳徹子さんの想い


ちひろ美術館は、柔らかなちひろさんの絵にいつも癒されるだけでなく、
行くたびに発見がある。

先日拝見した展示では、当美術館の館長さんである黒柳徹子さんとちひろさんの
フシギな巡りあわせについて秘話が明かされる。


そもそも、あの大ベストセラー『窓ぎわのトットちゃん』の挿絵を描いたちひろさんは、
本書執筆当時、既に故人となっていた。
(この話は、当館初来訪の折りに知り、驚いた。
余りにストーリーと絵が醸し出す雰囲気がマッチしていたから。)

ではなぜ、本文とぴったり合った挿絵が使われるに至ったか、
その秘密が展示室にある。


同ストーリーが「若い女性」の連載としてスタートしたのが1979年。
(その「若い女性」の第一回連載など、レアな展示もあり。)
その5年前、不幸にもちひろさんは帰らぬ人となっていた。

けれど、以前から自伝を書くなら ちひろさんの絵を添えたい、
と漠然と思っていた黒柳さん。
遺された息子さんの協力で、文章に合った絵の発掘に成功したそう。

ちひろさんが、生前いかに多くの子供の心象風景を描き込んできたかが偲ばれる。


さらに、1974年、黒柳さんが悲報を知ったときの状況が、摩訶不思議。

ちひろさんの絵をまさに携えて玄関先に出たまさにその時、
新聞で訃報を見つけたのだという。

その絵はあの有名人へ、お誕生日祝い返しとして贈ろうとしていたものだった。
(その“有名人”の名前は、展示室で明かされている。)


叶わなかった出会いは切ないけれど、その後の2人の結びつきがそれにより
弱まることなく、返って強固なものに感じられる。


●以下写真は、ブロガー特別鑑賞週間の折りに許可を得て撮影しています。

これが連載当初の雑誌の当該ページ。

P1670766.jpg



それぞれの絵に添えられた黒柳さんのコメントからは、その想いが伝わる。

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トモエ学園時代の黒柳さんや(足が長くて、あの時代の人とは思えない!)、
トモエ学園の様子などの写真もある。

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各国語に翻訳された書も並ぶ。

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書と挿絵の融合は、おふたりの視線の融合でもある、
それを強く感じる展示だった。


期 間 : 2015年3月1日(日)~5月24日(日)
主 催 : ちひろ美術館
展覧会名:   絵本になった!『窓ぎわのトットちゃん』展
場 所 : 展示室1・3
http://www.chihiro.jp/tokyo/
http://www.chihiro.jp/tokyo/museum/schedule/2015/0119_1600.html

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2015.03.12 Thu | Art| 0 track backs,
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