日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
Daniel Arasse(ダニエル・アラス)とAndré Chastel(アンドレ・シャステル)を読む
昨今インターネットのおかげで情報入手はたやすくなった。
けれどネットでは、こんな詳細な情報は望めない!、そう思う場面もしばしば。

例えば学者さんの講演会などにいくと、話が深い・深い。
重箱の隅をひたすら研究し続けた人の話は目から鱗だ。

研究内容がマイナーでマニアック過ぎるものほど
研究者の半端でないストイックっぷりが浮き彫りになり、
妙に味わいがあったりする。
(意表を突くような地味な研究テーマの研究者は、時に話下手だったりするけど、実直そうでそれもいい。)


本を読んでいて、ネットではこんな情報手に入らないな、と思うこともある。
通説でない、珠玉の話が盛り込まれていたりする。

フランス人美術史学者ダニエル・アラスが講演会で話した内容を書き下した「Histoires de Peintures」などは、思わず興奮するような内容だった。
(全部読んだわけではないけど。)

例えば、“Perspective et Annonciation”の章で紹介されたアンブロージョ・ロレンツェッティの受胎告知の絵解き話。

彼の絵は遠近法が確立される前の時代に描かれたのだけれど、
神の世界と人間界を区別する手法として、遠近法もどきを利用しているという。

すなわち、神の世界に金色を使用し、(Le fond d'or c'est la lumière divine)
それは平坦な表現方法で
下方部分に表された人間世界に遠近法もどきを使用してリアル感を出しているというのだ。

つまりDivine et humaineの差を明白化するための手立てとして
遠近法の萌芽がみられるというわけ。


アンドレ・シャステルの「L’art Français」方は読み始めたばかりだけど、
聞いたこともない風俗画を描いた画家の話が登場し、
こちらはルーブル展を見る前に役に立ちそう。
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2015.02.24 Tue | Art| 0 track backs,
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