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ワシントン・ナショナルギャラリーで印象に残った絵画
【ワシントン・ナショナルギャラリーで印象に残った絵画】

今三菱一号館でワシントン・ナショナルギャラリー展が開催中。
米国の本家の方は、5年前に1度だけ行ったことがある。

DC出張時、宿がナショナルギャラリーにほど近く、
到着日の夕方、駆け足で巡った。
印象に残ったのは以下(以下の写真はすべて2010年ワシントンにて):


死せる闘牛士(マネ)

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インパクトがあった。
マンテーニャの「死せるキリスト」を右に150度回転させたような構図。
動の象徴“闘牛”の後の、ミュートな世界が切り取られている。
不釣り合いな遠近感を指摘され、完成後にCropした絵なのだとか。
その数か月後、日本(2010年「マネとモダン・パリ」展で)で展示されることになろうとは、当時知る由もなかった。



「フープを持つ少女」(ルノワール)
滲んだ紺色の色調を見た瞬間、
ロンドン・ナショナルギャラリー(NG)にあるルノワールの「雨傘」が浮かんだ。

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むろん相違点もある。
「雨傘」の方は、2種類の筆触が登場する。
ふわふわとした筆触に対し、左手前には硬質な人物像。
途中で行き詰り、数年の時を置いて描かれたためなのだとか。
卒業旅行時に訪れたNGのギャラリートーク(毎日2回開催)でそんな説明を聞いた。

「フープ・・」の方は、それらの筆触はもっと融合している。
優しい色調。
フープの環にリズムを感じる。



ラオコーン(エル・グレコ)

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セザンヌの「水浴」は、ここから来ているのだろうか?
ラオコーンが2人の息子ともども蛇に絞殺される場面。
裸体の陰影表現やマニエリズムの歪曲加減が、おどろおどろしい。
エル・グレコが描く裸体の群像は、圧巻の迫力だ。
この部屋には他にも彼の作品が並び、“結構怖いもの見たさ”的な一室だった。



●ヴェネツィアの部屋

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カナレット、グアルディ、ベロット。
この手の絵は、ロンドンで何度も見たから、とスキップするつもりだったが、思わず興じてしまった。
画家名を見ずに、誰の絵か?と自問しつつ見る楽しさに。
カナレットは精緻な建築表現で簡単に見分けられる、と思ったけれど、意外に紛らわしい。
壮大な背景の中に漂うミジンコのようなゴンドリエーレの動作がお茶目。そんな発見も。

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●ジネヴラ・デ・ベンチの肖像(レオナルド・ダ・ヴィンチ)

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裏:
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美術館に行く時間があるとは思わなかったので下調べしていかなかった。
ダヴィンチの有名作があるのも、現地入り後に知った。
係員さんに場所を聞きつつこの絵に辿りついたのは、閉館15分前。

一押しの目玉、的な掲示がされていたので、白貂 を抱く貴婦人ごとくの優美な女性を想像。
しかし、絵を見て当惑。
微笑んでいない。
ちょっと思わせぶりな表情とでも言おうか。

切断、指紋、裏面など、謎解き的な興味は満載らしい。

顔全体に木が覆いかぶさり、なおさら陰りを感じる。
歩み寄るのが難しい名画だった。



その他、ピカソの青の時代やメアリーカサットの《青いひじ掛け椅子に座る少女》 などもあり、
印象派~フォービズムの部屋では、全体的に黄色や青が印象的だった。

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2015.02.21 Sat | Art| 0 track backs,
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