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日仏会館(恵比寿)にギャラリーがオープン
渋沢栄一と、彫刻家カミーユ・クローデルの弟で駐日フランス大使だったポール・クローデルを中心に設立された日仏会館(恵比寿)。
開館90周年記念として、ギャラリーがオープンした。(常設でなく会期制)。


初回記念展覧会は、「漂白の浮世絵師 ポール・ジャクレー 1930年代~1950年代の多色木版画に見る日本とミクロネシア」と題して行われ、昨日(2/15)閉幕した。
次回はどんな展示が行われるのだろう、楽しみだ。


出席したレクチャーでは、浮世絵師ジャクレー氏の軌跡が語られた。

養女の方の努力で遺された作品は、散逸を免れ、
パリのケ・ブランリ美術館に所蔵されているそう。


ジャクレー(1896年-1960年)は、一橋大学の外国人教師第一号となった父とともに幼少時に来日。
ほぼ日本人のように育ち、日本語には不自由はなかったようだ。

写真 1 (25)


久米桂一郎氏らに師事した後、浮世絵師としての道を歩む。
(久米桂一郎氏というと、目黒駅の真ん前に美術館がある。
去年開かれた、「寺崎武男―心の故郷イタリア展」は、デュフォーのような早いタッチで、
しごく西洋的な点が印象的だった。)


銀座三越でも、30年代にジャクレーの個展が開かれており、
当時の展覧会の様子はこんな感じだった。

写真 2 (23)



のっぺりした浮世絵の伝統を受け継ぎつつ、
特にミクロネシアの男性を描いた作品などは妖艶。

極端に言えば、春画のような直接的描写はないのに、
それよりもっとセンシュアルな感じ。

色は鮮やかで、渋い色合いではなく、でも、微妙なくすみがあって
それが南国の空気にマッチしていた。


おととし、パリのミュージアムパスでケ・ブランリ美術館にも行く予定だったけど、
時間切れで断念。
惜しいことをした。


写真 4 (3)


レセプションで振舞われたシャンパンのとろりとろける甘美な味わいも忘れられない。

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2015.02.16 Mon | Art| 0 track backs,
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