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「高松次郎ミステリーズ 」- 東京国立近代美術館(スピンオフ企画感想)
◆ 展覧会を創る、舞台裏の話が、なかなか面白い!


3月1日まで行われている東京国立近代美術館 「高松次郎ミステリーズ 」展スピンオフ企画に、出席した。(といっても昨年の話になるが。)

スピンオフ企画、なので本流から飛び出した、本題以外の話がうかがえる。
テーマは、「展覧会をつくる」。

登壇者は、
実際に展示を担当された、鈴野浩一・禿真哉の両名(トラフ建築設計事務所)、菊地敦己氏。
聞き手: 学芸員 の保坂健二朗さん。


いやこれが、非常に興味深かった。


トラフ建築設計事務所の方たちは、実際の空間創出のお話。

展示空間に柱が林立し、これが邪魔だったようなのだが、
逆にそれを逆手にとって、柱と似たものつくって柱を目立たなくさせたのだった!

これはその後展示を見て、なるほど、と思った次第。

柱が構成要素のひとつになっているので、全然邪魔に感じないのだ。
この逆手に取る手法、日常生活の何かの場面で使えやしないか?などと思ったり。


事前に、展示される絵までを模型で作って構想を練ったそう。

今回の展示では、3部構成のそれぞれにキュレーター(桝田倫広・蔵屋美香・保坂健二朗さん)がついたので、
その辺の話なども。


ポスター、フライヤーの話で、菊池さんの「文字にも重力あり」の言葉が光った。

ロゴの色、配置への細部までのこだわり。
文字の先のチョロっと線が飛び出るところとか。

色の変更の話は具体的。
ミステリーズの「ミ」の部分が白抜きだったため、「ステリーズ」にしか見えない、とダメ出しがあり、
中を黒にしたら引き締まった、などなど。
細かいマス目の色ひとつにも、時間がかけられている。


たったA4一枚を作製するのに、こんなに最新の注意を払って心を込めているとなると、
展覧会を見る側も、心せねばならない、そう思った次第。


その後に展示を見たのだけど、フライヤーの文字の概念は、展覧会のひとつの要素をしっかり捕まえていて、
フライヤーを見て展示会場に行き、展示を見た後に、フライヤーを思い出す、
そんな脳内での行き来があった。


今回一部だけ、写真撮影OKなヶ所があり、自分自身で、影の揺らぎを楽しめた。

P1670534.jpg


展覧会そのものの話は、長くなるのでまた後日。

http://www.momat.go.jp/Honkan/takamatsujiro/
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2015.01.29 Thu | Art| 0 track backs,
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