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風刺紙編集部狙撃に関するフランス人との討論会
先日、風刺紙が引き起こしたパリの事件について、フランス語学校でフランス人、学校の仲間(日本人)たちと討論してきた。

ただし、フランス語学校の仲間には、あれを批判する人はいない。
世間の感覚とはちょっと違うと思う。
常日頃フランス人の思考回路に接し、 言論の自由に対する並々ならない思い入れを知っている。
だから簡単に、あれをヘイトスピーチなどとは受け止めない。


写真 2 (17)


・ 風刺画という芸術のスタイルが日常生活の中で息づいているのも知っている:大統領だったやり玉になるけど、でもそれがフランス。

・ あの風刺画は、宗教を他人に押し付けようとする動きに対する反発である。それは、日常生活の中で湧き上がっている風潮のコンテクストの中でとらえるべき。ただ、外人がそれを自分のメンタリティでとらえると、あらぬ方向に動いてしまう。

・ 日本人の気質であの絵を見るのと、あのカルチャーの中で見るのでは、意味が異なるのだ。

・ 移民二世であれば、フランスのそうした風潮は承知の上のハズ。

・ フランスの自由さの恩恵を受けて、移民として社会保障なども受けられる。自由の恩恵を受けつつ自由さを批判する相矛盾。

・ フランスでは、移民の数は9%ほど。寛容に受け入れてきたからこそ、改宗問題その他が表面化している。移民に対する社会保障などをするわけでもなく、受け入れ態勢を取っているわけでない日本人が、簡単に人種差別と口にすることへの違和感。


もちろん、
・ 余り刺激して、国際情勢を悪化させないでくれるといいんだけど、
・ 日本人だったら、意見せずに穏便に済ませるよね、

などと、我々フランス語生徒は、本音も口にするのだけれど。



写真 3 (12)


風土の外に一人歩きした媒体は、その捉え方が大きく変質していく。

ただ、ツイッターなどで拡散力が大きい昨今、自国の考えを強く推し進めると、
世界平和に脅威を与えることになりかねない。
姿勢をそろそろ帰る頃ではないのか?

・・・だがその辺は、フランス人が固執する、言論の自由の前では吹き飛ばされるみたいだ。

自由国家としてのフランスが、言論の自由を失った時、
フランス国家としてのアイデンティティは喪失する、そう彼らは考えている。
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2015.01.20 Tue | Society| 0 track backs,
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