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スポルディング・コレクション / ボストン美術館所蔵 展示禁止の浮世絵6500枚がデジタル化
ボストン美術館には、これまで一度も展示されずに100年近く保管されている
6500枚もの高品質の浮世絵コレクションがある・・・

そんなことを知ったのはつい最近。

美しいまま後世に残すべく、展示しないこと、を前提の寄贈だったため、
美術館はそれを忠実に守ってきたのだと言う。

まさに「秘蔵」の言葉がぴったりのコレクション。

寄贈主は、ボストンNo.2の大富豪、スポルディング兄弟。

それがこのたびNHKプロモーションプロデューサー牧野健太郎氏とボストン美術館共同のプロジェクトにより
デジタルアーカイブ化され、
超細密デジタル画像としてそれら浮世絵をプロジェクター経由で見る機会を得た。
(下記はイベントチラシ)

P1650795.jpg


画像は拡大自由自在なので、
単眼鏡でつぶさに見るより、はるかに鮮やかに細部まで堪能できる。


保存状態がいいおかげで、有名な浮世絵版画の片隅に、
これまで一度も気づかなかったものたちをあれこれ見つけることができた。

例えば歌川広重の有名な「名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣」。
==> 画像
遠景中程に群衆がいたとは知らなかった。

更に描かれた部屋の位置・状況から、この部屋に実際に住んでいた遊女(太夫)が特定できる仕組みなのだとか。

そのほか、美人画シリーズでは、女性の髷の細部の見事さに改めて惚れ惚れ。



トークショーで、絵に隠された秘密をいろいろ解説してくださったのは、上述の牧野健太郎さんご本人。

なにより、描かれた情景の細部から極めて繊細なストーリーが浮かび出てくるさまが
素晴らしかった。

桶の中の魚の種類まで特定できるとは・・(高画質のおかげ、でもある)。

情景からは場所や時間が判明し、
人々の様子からは、事細かな物語がつまびらかになっていく。

ディテールを見ることで浮世絵は、より生き生きとする、
そんなことに、つくづく気づいたひとときだった。



牧野健太郎さんの浮世絵コラム:
https://art.flagshop.jp/column/nologin/410

HAPPY PLUS ARTサイト:
https://art.flagshop.jp/
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2014.11.29 Sat | Art| 0 track backs,
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