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東京都庭園美術館 / リニューアルオープンのここに注目 その2 (大食堂の壁の秘密編)
もともと朝香宮邸として建築された東京都庭園美術館。

装飾も含めた主要部の設計を手掛けたのはフランス人のアンリ・ラパン。
画家・イラストレーター・装飾デザイナーの顔をもつ当時の売れっ子だ。


驚いたことに、このラパン、当館建設中も来日は一切せず、
代わりに手紙・設計図と部材を送ってよこしたという。

それに基づき建築・調度品の制作を行わねばならぬ、宮内省匠寮の苦労やいかに。

言語はもちろんフランス語。
朝香宮妃殿下が、自ら手紙や図面の翻訳を行い、
デザインについて提言することもあったという。


こうしたフランス-日本のやりとりの中でも驚くのは、
大食堂に使われているシルバーの壁。

壁ごと運ばれてきたと聞く。

ところがコンクリート製であったため、来日時にはバラバラに。
一旦それらを継いで、型を取り、日本側で漆喰と石膏で再作製。
その上に銀を被せたものがこれ。


P1650092.jpg


今では大食堂の調和のとれた半円形の窓とともに、
華やかさを演出している。


P1650090.jpg



(つづく)

* 以上、リニューアルオープンに際した内覧会で拝見した内装の写真と、
10月に開催されたミュージアムセミナー東京都庭園美術館「旧朝香宮邸の新たな魅力」でうかがったお話を中心に。

* なお、写真撮影は、今回は内覧会の機会に撮影させて頂きましたが、今後平日は新館の内藤礼さんの展示以外は
フラッシュ・三脚なしで撮影OKとなります。



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2014.11.25 Tue | Art| 0 track backs,
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