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東京都庭園美術館 / リニューアルオープンのここに注目 その1 (階段の絨毯と大理石編)
2014年11月22日リニューアルオープンの東京都庭園美術館。
長年親しんできただけに、3年間の休館は長かった。
けれど待った甲斐はあった、と言える。

今までややもすると埋もれかけていた邸宅自体の魅力・見どころがザクザク掘り返され、
あでやかな姿で、且つ、しっかりアピールするかたちでお披露目。

正直、部屋をまわるごとに溜息の連続だった。


修復中には、美術館側のスタッフの方にとっても驚きといえるような発見が様々あったそう。

例えば、大広間から続く階段部分。


以前のエントリー「東京都庭園美術館 リニューアルオープン: トリビアな見どころ」に記したとおり、
資料として残っていた写真が白黒だったため、階段絨毯のオリジナルの色が不明で、
開館当初は想像により、消化器色=真っ赤であつらえたそうだ。

ところが修復に際し文書を詳細に調べたところ、色の記述が見つかった。
そして、”真紅”とは異なる色であったことが判明。
このほど当時の色で再現された。

(以下に写真を掲載するものの微妙な色なので、何色と呼ぶべきかは、実物を見てのお楽しみ。)

ということで、今回取り替えられ、元の色に戻ったカーペットは必見。


P1650038.jpg



次に注目すべきは、階段の大理石3種類。


● ポルトロ大理石 : 黒地に金色のマーブル柄の入った大理石。
その中でも最高級の石=金の部分が多いもの、が使われている。


P1650245.jpg



このポルトロ大理石が、階段全体のどこに位置するかというと、以下の写真の通り。
外側の手すり上面部分を中心に使用されている。

さらに、
● ビアンコ・カッラーラ(カラーラ) : ビアンコ=白という言葉の通り、絨毯の隅から覗く地面側の
白い大理石(下の写真)がそれ。

● スタラティーナ : これは一見大理石とは思えない。やはり下の画像中、木製に見える手すり側面部分の
石がそれ。木目調が出る大理石だそう。


ポルトロ(黒x金)、ビアンコ・カッラーラ(白)、スタラティーナ(木目調)という
イタリア産の3種類の大理石が使用された豪華な階段なのだった。


P1650247.jpg



透かし彫りのようになっている階段側面は、裏側から見るとこんな感じ。

P1650032.jpg



もう一か所の階段は地味ながら、壁面は、和風の丸窓のような柄になっていた。

P1650107.jpg



階段だけでもこれほど贅が尽くされた旧朝香邸。
まだまだ見どころは序の口だ。

(つづく)

* 以上、リニューアルオープンに際した内覧会で拝見した内装の写真と、
10月に開催されたミュージアムセミナー東京都庭園美術館「旧朝香宮邸の新たな魅力」でうかがったお話を中心に。

* なお、写真撮影は、今回は内覧会の機会に撮影させて頂きましたが、今後平日は新館の内藤礼さんの展示以外は
フラッシュ・三脚なしで撮影OKとなります。

***

東京都庭園美術館
http://www.teien-art-museum.ne.jp/
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2014.11.22 Sat | Art| 0 track backs,
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