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映画「不機嫌なママにメルシィ!」の不思議な世界
本年度セザール賞5部門制覇!の呼び声に惹かれつつも、
「アデル、ブルーは熱い色」みたいに、機微のない凡庸さで狐につままれたまま終わったりしないよね?
などと疑心を抱えつつ、
先日行ってきたフランス映画「不機嫌なママにメルシィ!」の先行試写会。


主人公(及び監督・脚本)は、実力派俳優たちの巣窟メディ・フランセーズに所属するギヨーム・ガリエンヌ。
冒頭、せわしなく切り替わるカメラワークに、一瞬断片的なストーリーになるのかと思いきや
思いがけないオチで完結し、短時間で一気にこれまで見ていた世界観がひっくり返されるという仕掛け。

母親役をダブルで演じたガリエンヌ氏の、演じ分けはお見事だったし、
少年時代のボクと大人のボクは、別のよく似た俳優が演じたのでは、
と思うほど、成長過程に従うふるまいの変化が鮮やかだった。


本試写会は日仏会員限定の催しで、終演後、そのガリエンヌ氏自身のトークがあった。
すり足の場面では、能を意識していたといい、なんでも世阿弥の世界に魅せられているという。

また、最初のシーンで顔のドーランをぬぐうシーンは、仮面を取り去る、という行為を暗示しているそうで、
これから始まる彼自身の”告白劇”を予想させる。

告白劇、そう90%は真実のストーリーなのだそう。
真実は小説より奇なり、を地で行くワンダーランドだった。


公式サイト:
http://www.cetera.co.jp/merci/
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2014.09.11 Thu | Art| 0 track backs,
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