日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
孤島にたった一人で住むということ 神の島・沖ノ島
全く知らない世界があった。
たった一人で九州北部にある沖ノ島に住む人がいる。
その模様を館内のビデオで見た。

外部の人が上陸できるのは1年のうち基本的にたった1日のみ。
数も制限され、加えて女人禁制。

押しつぶされそうな孤独感。
その様子を見るだけでも耐えがたく、ずっしりとした息苦しさを感じる。


この場所は、島自体が御神体なのだそう。
送り込まれた宮司はたった一人。
毎朝身体を清めるために、裸で海に入っていくその後ろ姿をカメラがとらえる。

4km四方の島で、日々同じことを繰り返し、
少しでも邪念が入れば、精神の均衡が破られてしまいそう。


ここは都心丸の内にある出光美術館。
今回の企画展は、「宗像大社国宝展」。
最初は、地味な展示、という印象。

直観的に見て感じるというより、じっくり背景を知って見るタイプの展覧会だ。
ひとたび解説を読み、VTRを見て、実情を知った上で見ると、
そこにあるのは深い信仰の世界。


国宝67点がズラリと並んだ展示ケース。
それらすべて、宗像大社のひとつを形成する沖ノ島・沖津宮から出土されたもの。
もっとも文化庁のカウントでは、出土された総数8万点の遺物は、ひとくくりにされ、それら合わせて一点となるらしいが。
(時代は下るが、源頼朝の直筆の書状(重文)、などというものまであった。)


朝鮮半島と日本の間にある信仰の島、沖ノ島は、古墳時代から重要な中継地と位置付けられ、
交易の結果得られた貴重な品々がこの島に捧げられた。
信仰の場は、島内の岩上→岩陰→露天へと変化し、その痕跡が今でも残っている。


御神体としての伝統が厳格に守られてきた結果、出土品は一級で、
鏡だけでも77もある。


派手さはないけれど、知れば知るほどに深い。

****

2014年8月16日(土)~10月13日(月・祝)
宗像大社国宝展 ―神の島・沖ノ島と大社の神宝
場所:出光美術館
10:00~17:00 (入館は16:30まで)
毎週金曜日は19:00まで(入館は18:30まで)
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/index.html
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2014.09.09 Tue | Art| 0 track backs,
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