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だまし絵展 @Bunkamuraザ・ミュージアム
◆ Bunkamuraザ・ミュージアム「だまし絵Ⅱ 進化するだまし絵」展が来場者に仕掛けたトリック

美術館が鑑賞者にトリックを仕掛けるなんて、
展覧会名(「だまし絵Ⅱ 進化するだまし絵」)は、ダテではなかった。


見逃しそうな作品が3つほどある、という事前情報を得ていた。
1つは、その情報なしでも部屋に入った途端目に入った。
もうひとつは、目を凝らしてわかった。
だが、3つ目。
わからない。


すごすご帰ろうとしたとき、ふと浮かんだのは、図録で確認するというちょっとセコい技。
展示写真を見比べ、これも見た、あれも見た、などとペラペラやっていたら、
ある作家の3つの作品のうち、2つの作品を目にしていないことに気が付いた。

どこだ?
その作家の1作品が置かれている周辺には何故か見つからない。


狭いようで広い館内を、あてどなく歩く羽目になる。

きっとわかりにくい場所なのだろうと思い足元を探してみる・・・あった!

美術館側が仕掛けたトリックが、思わず笑いを誘う・・・

● 作品名を示すタグがついていない。(図録で確認するしかない)
● 作品2つが合体していて、ひとつになっている!


オツな演出だ。
見ながら愉しくてアドレナリンが出ているのがわかるような、
稀に見るエキサイティングな展覧会。


その他のワクワク:

・パトリック・ヒューズの「広重とヒューズ」に釘づけ。いや参りました、もうクラクラしそう。というのも、歩くと絵が動くのだ。実物の凹凸を認識してしまうとまったく動かない。それから解放された瞬間、どっと動く風景。

・ハンス・オプ・デベークの映像作品。20分ほどあるけど、騙し、というよりめくるめく情景の変貌ぶりが圧巻: 林 水 夜景 摩天楼 崩れる角砂糖 ・・・ 

・目の錯覚を利用した、先日のキネティック展に類似した作品も

・見る角度によって人のプロファイルになるマルクス・レーツの一筆書きのような朴訥な造形が魅力:「姿見II」。

・ある一定の角度から見ると突如ピアノになる物体。

・だまし絵には写真も含まれていた。コンクリートを割ってしまう怪力男(?)を写した作為のない作為的な実写とは?


本展フライヤーの”顔”になっているアルチンボルドのような二重イメージの作品は、ほんの一部にすぎなかった。
アーティスティックなトリックは、様々な方向から、常識でカチコチになった頭をほぐしてくれる。

騙され方にも多様な手法があるものだ、つくづく感心してしまった。
なんて新鮮、なんたる解放感。


****

展覧会名:「だまし絵Ⅱ 進化するだまし絵」
会場:Bunkamuraザ・ミュージアム
開催期間:2014/8/9(土)-10/5(日)*9/8(月)のみ休館
開館時間:10:00-19:00(入館は18:30まで)
毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)


http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/14_deception/index.html (音が出るので注意)
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2014.09.04 Thu | Art| 0 track backs,
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