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市川猿之助 さん語録
9月13日(土)から上野の森美術館で開催される「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」の 開催を記念し、
同展のナビゲーターで歌舞伎役者の市川猿之助 さんのトークイベントが開催された。

聞き手はフクヘンこと編集者/美術ジャーナリストの鈴木芳雄さん。
相変わらずソフトで気負わない、場の空気感に馴染んだ語り口。

猿之助さん語録を以下に。


● 「役者の錦絵には要注意。そのまま参考にするのは危険。
   なぜなら、これらはいつも芝居前に描かれており、衣装などに想像が混じっている。
   特に新作の場合、誰も見たことのないものを描くわけで、台本をもとに空想することになる。」

● 「お茶席などで浮世絵が掛けられることはいまだになく、下に見られている。
   浮世絵はやはり突き詰めれば庶民のもの。」

● 「北斎や広重は、所詮風景画の人。(猿之助さん、当然風景画より役者絵派。)
   北斎の役者絵は平凡この上ない。
   大好きな絵師は勝川春章、三代目豊国襲名前の国貞。特に自分を描いてもらうとしたら後者。」


更に、先日國學院博物館のトークでもコレクターの方がおっしゃっていたように、
バレンの跡が残るような初刷の価値がここでも述べられた。
刷の回数が重なれば、文字まわりの細かい紋様などが失われていく、などと。


國學院のトークでは、増刷の際に刷師が変わることなどによる怠慢さも、図柄の価値低下の理由にあげられた。
繊細なかすれ模様が段々消失していくのみならず、
背景に描き込まれていたものまでが、時として省略されたりするという。
コレクターのトークには、買う人の視線が付加されて面白い。


「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」URL: http://ukiyoe.exhn.jp/
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2014.08.30 Sat | Art| 0 track backs,
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