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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
ツール・ド・フランス ~ 私の好きな風景
今朝のエントリーでツール・ド・フランスのことに触れた。
今宵、再びツールの話題。

自転車ロードレースには1日で決着がつくクラシックレースの他に、ステージレースと呼ばれる数日間にわたる転戦レースがあって、
前者に比べ後者では、勝敗以外の周辺ストーリーを拾う機会が多く、その分味わいが増すことがある。

周辺ストーリーといってもそれは、現地取材に基づく詳細な報道でも、決して浮かび上がってくることのない、レースの片隅のごく小さな点景だったりする。

とはいえ、ああ、現地に来るというのは、こういうことなのだなぁ、としみじみ思う。


2年前のツール。
パリでの凱旋レース前日は、実質的最終決戦の場、ボヌヴィル。未知の町。
特に期待もせず行ったところが、中世の空気漂う珠玉の町だった。
単に街をさまよい歩くだけでも心が浮き立つような。

そんな折、1軒の可愛らしい家を見つけた。


P1110511_201408212209590fb.jpg


せり出した出窓が個性的で、
周囲の壁に後から貼り付けたのか、或いは古い櫓をそのまま生かして後付けの家に合体させたのか。
へんてこだけど愛嬌のある姿がもつ引力に引き寄せられるがごとく、しげしげ眺めていた。


P1110511a.png


すると、すれ違いざまに、口をきいたこともないチームの監督が、声をかけてきた。
「It's nice, isn't it?」


選手を擁するチーム関係者たちは、連日転戦につぐ転戦。
いくら通過地点が風光明媚な場所であっても、それはある意味ビジネスの場所。
周囲の景色はもはや部屋の壁紙のごとく、“意識的な心の視界“から取り除かれるのでは、そんな漠然とした考えがあった。

けれどこうして風景の中に惹かれるものを見つけ、共感者からの相槌を求める人がいた。


まるで何事もない普通の日常生活のような1シーンが、結果を決定づける重要な場面において展開されるなんて。
ちょっと意外性を感じるとともに、ヒューマニスティックな心の余裕に出会え、ちょっと心がほんわかした。


その時のエントリー

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2014.08.21 Thu | Cyclde Road Race| 0 track backs,
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