日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
いわさきちひろ×佐藤卓=展(ちひろ美術館)
練馬区にあるちひろ美術館で、グラフィックデザイナー佐藤卓さん
とのコラボ展示があると聞き、興味をそそられた。

佐藤さんが手がけた“文化庁メディア芸術祭のロゴ”などは、こんにち、至る所で目にする。


でもどうしてちひろ美術館に佐藤卓さん?
謎はほどなく解けた。会場の作品を見てな。

本美術館のシンボルマークを手がけられたのが佐藤さんだったのだ。
「ひとみ」をモチーフにしたこのマーク。
上下の形に支えられ、守られつつも、下界と左右で繋がっているつぶらな瞳が印象的。
*写真は許可を得て撮影したものです。


写真 (31)

『ちひろ美術館のグラフィックデザイン』


展示室1は、「佐藤 卓のデザイン採集」と題して、お馴染みの商品が並ぶ。
これも佐藤さんのデザインだったのか。


写真 (30)

『明治おいしい牛乳』

普段の生活に溶け込むように配慮されたデザインでありながら、強烈なインパクトをもっているこの不思議な牛乳パッケージ。
自然体であるがゆえに他のものとは一線を画し、逆に個性を放つとは。
事実、ほかの牛乳のロゴは、パッと頭に浮かばない。

そしてこれも。


写真 (38)

『チロリアン』

同じ部屋にはチロリアンの立体作品が置かれている。
これが人間大で、なかなか壮観。


写真 (29)


その他、ヱスビー食品のスパイスシリーズも。
容器が前より丸いフォルムになり、スパイスごとにきれいな図柄が入っている。
確かに以前の容器は丸い蓋ではあったけど、胴体は円柱形だった。
新型はかわいらしくて、インテリアの一部のように、コレクションして並べたくなるフォルム・ビジュアルになった。
これも佐藤さんの発案・お仕事。


展示室2は、「ちひろの線」と題して佐藤さんが選んだ線画の展示。
ローマの風景や波など、速いタッチのスケッチが並ぶ。
鋭い線使いも多く、絵の風合いが変わる。

以下の写真『空と家並』みは、夜空が画面いっぱいに広がって、その下の家々が、
小さいながらも微妙に違う個性として書き分けられている。
広い宇宙の中にあるささやかな家庭の中で、それぞれの暮らしが展開する。
子の作品、展示室4で、実験作品として別のかたちで登場する。


写真 (33)


展示室3の「ちひろの描く子どもたち」では、赤青白の帽子がハイセンスな『青いつば帽子を持つ少女』など、ちひろさん独特の、さわやかな作品群。

そして展示室4「ちひろx佐藤 卓の実験室」では、今回もまた面白い試み。

上述の『空と家並』その他の作品の部分が取り出され、パターンとして新たな作品になっている。
(下の写真右側の襷)


写真 (36)


また、ちひろさんの『ブランコと子どもたち』の複製画は、
佐藤さんにより石と組み合わされて特製の箱に納められ新たな美術品として生まれ変わり -


写真 (34)


ふと見上げれば、この作品のパターン画も頭上でなびいている。
不動で無人だったブランコの鎖部分が、四方八方に広がる動きのある図形として再現されている。


写真 (35)



オリジナルの絵のどの部分が、パターン作品にどのように使われているか、
絵を見比べて必死で探し、対比しながら眺める楽しさに、しばし浸ってしまった。


既存のちひろさんの作品を通して、四方八方に展開させる工夫が体験できた。
五感があれこれ刺激され、こじんまりとしながらも好感のもてる美術館。


以上、ブロガー特別内覧会にて。


はじめてみる、ちひろの世界。
いわさきちひろ×佐藤卓=展
期 間 : 2014年8月6日(水)~11月3日(月・祝)
場 所 : 展示室1~4(全館)
主 催 : ちひろ美術館
開館時間:   10:00~17:00(最終入館16:30)
休館日 : 
月曜日(祝休日は開館、翌平日休館)
本展会期中の臨時休館 : 9/16(火)、10/14(火)
海外の評価によって教えられる価値 浮世絵
展覧会のURL :http://www.chihiro.jp/tokyo/museum/schedule/2014/0107_1836.html
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2014.08.09 Sat | Art| 0 track backs,
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