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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
ウルビーノにあるラファエロの生家
5月のイタリア旅行のハイライトはウルビーノだった。

たまたまウルビーノにアクセスのいい場所に泊まったため、では行ってみよう、そのぐらいの気持ちだったのだが、
期待をはるかに上回った。
この町に残っているものはそれほどないと聞いたていたけれど、それはラファエロの絵だけであって、
彼が残した芸術的な息吹は、500年の時を経ても失せてはいなかった。

ローマ広場の彫刻群も壮観だったし、生家の保存状態もすこぶるいい。





写真撮影NGなので手元に内部の写真はないが、工芸品や絵画など、芸術品に満ちあふれていた。
台所、部屋の天井のつくり、居間、すべてに手作り感があり、住んだ人(特に父)のぬくもりが
感じられた。

神話に基づく陶器などの工芸品も多々あり、城主や貴族だけでなく、
市井の人もこうしたコレクションを普通に行っていたという事実に驚く。
もっともラファエロ家は特別だったのでは。
父は画家だったので。
美的なものに敏感な父だからこそ、、、そんな家の佇まいだった。


この町には父ジョヴァンニの絵画が多く残されていて、
いずれも温かさと優しさが感じられる。


特に見入ってしまったのが、リビングルームにある聖母子の絵
静謐でおだやかで、心が洗われる美しさ。


帰国後この絵について書かれたものを見たら、若きラファエロの作品だ書かれていた。

しかし私はこれを現地で、父の作品だと思って眺めていた。

間違った目で見てしまったのか?と慌てて調べたところ、公式サイトには、
Giovanni Santi,あるいはil giovane Raffelloの作品となっている。

つまり、父ジョヴァンニ・サンティあるいは若きラファエロどちらかが描いたもの。

私が父の作品と思ったということは、現地でなにかそのような解説を目にしたためだと思う。


2説あるとしても、私としては、父の作品だと思いたい。

早くして母を亡くしたラファエロが(確か継母とはうまくいかなかった)、
父が描いた聖母の凛とした美しい姿に母の面影を見出しながら育ち、やがて彼自身の画風にもつながった、
そんなストーリーを想像しながら、飽きもせずずっと長い間この絵を見つめていたのだから。



【雑記】
5月のイタリア旅行。クレジットカードの明細書がきた。
5連泊で、17,500円ほど。
一泊25ユーロ=3500円程度の計算だ。

大量の選択肢が用意された朝食と清潔で広い部屋でこのお値段。

前回は別のホテルで一泊27ユーロ。
やはり部屋も朝食もピカ一だった。
そんなホテルのレベルの高さにほれ込んで、リミニ行きを決めたのだが、
地図を見たら、ウルビーノ行きバスが出ているペーザロへはリミニから簡単に行けることが判明。
この選択のおかげで、ウルビーノにあるラファエロの生家に行くことができたともいえる。



* * * * *

◆ イタリア/エミーリア・ロマーニャの旅 エントリー一覧:

・ ラファエルの故郷ウルビーノにて ラファエルを見守る父の像を発見
・ ハイライトはウルビーノにあるラファエロの生家
・ ウルビーノの城門に上る
・ ウルビーノの画材屋さんで見つけたこんな演出 vs 秋葉
・ ウルビーノのドゥカーレ宮殿

・ リミニの円形闘技場
・ リミニ市立博物館の実力
・ リミニ/2世紀の外科医の家 その1 患者の落書を読んでみる
・ リミニ/2世紀の外科医の家 その2 出土されたガイコツは
・ リミニ/2世紀の外科医の家 その3 再現編
・ リミニとウルビーノ/マラテスタ寺院と国立マルケ州美術館の十字架像

・ サンマリノ共和国・グアイタの砦で石に書かれた署名探し
・ サンマリノ共和国・1970年台まで刑務所だったグアイタの砦
・ サンマリノ共和国・眺める人々
・ サンマリノ共和国・衛兵交代
・ イタリア/エミーリア・ロマーニャの旅 サンマリノ共和国・街の至る所に3つの塔

・ モデナのドォーモの浮彫 序章・ モデナのドォーモへの道
・ モデナのドォーモの説教台に描かれた最後の晩餐
・ モデナのドォーモ正面に彫られたアダムとイブ
・ モデナの大聖堂壁面に描かれたカインとアベルの物語(前半部分)
・ モデナの大聖堂のカインとアベル続きとノアの箱舟

・ 海と古代と中世と。豊かなアンコーナ
・ サンタルカンジェロ・ディ・ロマーニャで見た至宝のような博物館
・ 終章 サンタルカンジェロ・ディ・ロマーニャの家並み


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2014.07.04 Fri | Travel-Italy| 0 track backs,
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