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リミニ/2世紀の外科医の家 その2 出土されたガイコツは
先に触れたリミニの2世紀外科医の家は、半分が病院、もう半分が自宅という構成。

モザイクは、診療室と自宅の両方に敷き詰められていて、保存状態も良好だ。


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なんでもドイツ人部族の放火により家は崩壊したそうだが、床部分は残った模様。
外科手術用器具は、黒く炭化して見つかり、そばの市立博物館に置かれている。

床模様を見ていると、ふと穴が開いているのに気が付いた。

そばに近づいて見下ろしてみる。

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ガイコツだ。


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AD260に滅びた自宅から出てきたので、その床下ならもっと古いのかと思いきや、
そうではなかった。


解説を読むと、外科医の家跡はその後の都市計画で新たな建物が敷地の一部に建てられ、
それも壊された後、墓地になったそう。

その付近に教会などの宗教施設があったのでは、と推測されている。

そしてこの墓地に溝を掘って周囲をタイルで囲み、遺体が埋められたそう。
つまり、溝を掘る際、外科医住居のモザイク部分を貫通して溝が彫られたようだ。

このモザイク部分は上から盛り土で覆われ、地上からは見えなかったのだろう。


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墓地としての利用は7世紀頃まで続いたという。

2世紀に作られた自宅の床を突き破って5-7世紀に墓地が造られた。
古代の上に古代が重ねられ、多重構造の昔が垣間見えるモザイクの床。

今年、キトラ古墳壁画のオリジナルを見て、遥かいにしえに思いを馳せたけれど、
こちらはそれよりさらに時代が遡る。

イタリアの地下は、壮大な考古学博物館だ。


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2014.06.17 Tue | Travel-Italy| 0 track backs,
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