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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
リミニとウルビーノ/ マラテスタ寺院と国立マルケ州美術館の十字架像
以前アッシジに行った時、離れの施設で十字架のキリスト像ばかりの展示に遭遇した。

これでもか、というほど前ルネッサンス期のキリスト磔刑図を見せられ、
とにかく印象的だったのは、流血表現のすさまじさ。

どくどくと塊のように血が長く滴る様子を描いたものが多く、それ以来、十字架上のキリストを見ると
血の表現方法を見てしまう。


先日ウルビーノのドゥカーレ宮(15世紀)内にある国立マルケ州美術館で見たそれはこんな具合。

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掌と胸の流血以外に、体中には無数の茨の切り傷。

ただし表情は眠っているかのよう。

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一方で、足元が強烈だった。

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***


その後、リミニのマラテスタ寺院へ。
そこで見たジョットの十字架は、至ってシンプルでありつつ、気品に満ちていた。

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上の十字架のキリストとは違い、表情は厳しい。
人物の内面性が見事に描かれている。
これぞまさしく受難といった様子。

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手からは血が滴っているように見えるがあくまで控えめ。

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足元はよく見えないが、やはり露骨な流血シーンはなく。

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派手に傷口を描くことでキリストの受難を表したものが多い中
ジョットは受難の過酷さを顔の表情のみで表し、
内に秘めた苦悩が見る者の心を打つ。


内面を描き分けるその力量が、比較によってより鮮やかに浮かび上がる。




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2014.06.14 Sat | Travel-Italy| 0 track backs,
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