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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
サンマリノ共和国・グアイタの砦で石に書かれた署名探し
リミニの駅前からはサンマリノ共和国行バスが出ていて、アクセスは実に簡単。

2014年6月7日まで有効の時刻がバス停に明記されていた。
往復切符はバス停前で机を出しているおばちゃんから当日購入。
片道4.5ユーロで(2014年5月時点)。

私の時は1台で収まり切れず、2台が繰り出されるという盛況ぶり。


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サンマリノには一体何があるのか?

リミニ宿泊先にありきで、後付けでアクセスのいい観光地を決めたので、
余りよく知らなかった。

ただ、3つの砦が国の象徴で、これらを訪れるのが普通の観光ルートのよう。


では出発。

バスはどんどん高台に向かって走って行き、高地にあることはわかった。

さらに、終点に到着した後も、てくてくてくてく徒歩で上りは続く。
まずは1つ目の砦「グアイタ」にたどり着き、内部見物しようと思ったが、
30分後に予定されていた衛兵交代を見逃したくなかった。

30分で砦見物を終えることは可能なのか、窓口の人に聞くと、
「周囲の景色をどの程度堪能するか次第ね。30分で見終えられないことはないわよ」と。

ということは、のんびり見物するとそれ以上はかかるということ。
せっかくなら、時間に追われずゆっくり見たい。

それなら先に2つ目と3つ目の塔を制覇してしまおうと思い立つ。
窓口の人には、「見物は後にします(ドーポ)」と言って、2つ目の塔を目指す。


が、これが、かなり大変。
登り道下り道を突っ走って離れた2つの塔を巡り、30分以内で帰ってこなければならない。


まず最初の目的地は2つ目の砦「チェスタ」。
1つ目の塔から仰ぎ見る。
あれに向かって突進する。

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ぜいぜいしながら到着し、ぐるりと周囲を見物。
内部で武器見学もできるようだが、武器博物館はいやというほど去年見たのでパスでいい。

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3つ目の砦「モンターレ」は、小ぶりで、内部見学はできない。
ここまでくると人通りも少ない。

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この場所から見る2つ目の砦「チェスタ」も絶景。

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さてここからは広場へは戻らねばならない。
走って走って、なんとかギリギリ間に合った。
ぜいぜい方で肩で息をしながら、目的達成した自分に酔いしれつつ衛兵交代を見物。

その話はまた後日として、衛兵交代終了後、いよいよ内部見物のために最初の砦「グアイタ」へと戻る。
窓口の女性2人が、「戻ってきたわね」とニコニコ迎えてくれる。

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見れば入場チケットが、なんとも素敵。

チケットの上には、この絵の出展が書かれている。
E・レトローズィという画家が描いたサンマリノの絵(後で調べたらフレスコ画だった)の一部だとのこと。

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なお、帰国後に知ったのだが、日本でもまさにこの図柄がサンマリノの記念切手(80円)として採用されていた:
http://postcard-stamp.blogspot.jp/2010/03/no5.html


砦の中は展示がいくつかあるけれど、それほど展示室がいろいろあるわけではない。
展示物だけなら結構あっさりと見終わってしまう。

ということで必然的に展示パネルをじっくり読むこととなる。
結果、こんなもの(展示パネル)を見つけてしまった。

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日本のお城のように積まれた石でできたこの砦の何か所かに、
署名を記した石があるそうだ。

まるで江戸城のよう。
江戸城の場合は石を寄付した大名家の署名などが書かれたそうで、
再建時の石の交換のため今は余り残っていないが、よく見ると石の表面に掘られたものがあるまだいくつか残っている。

私はそれをひとつだけ皇居東御苑で見つけたことがある。

ならばサンマリノでも!
上記のパネルの署名入りの石のロケーションが書かれている。


さっそく矢印で大ざっぱに示された地点に向かう。

ひとつ目は比較的低い壁にはめられていたため、なんとか見つけられた。
「マスター・ジャコモ ダ」とか書かれているようだ。

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石さがしに成功し、意気揚々と外に出た。

気が付けば砦見物の所要時間は45分。
よかった、たっぷり時間をとっておいて。


が、署名入り石探しはまだ終わっていない。
次は砦の外壁にある署名入り石さがし。

先に見た展示パネルでは大体このあたりにあるはずだったが、
アバウトな図だったので、具体的な場所はわからない。
この途方もない無数の岩石の中から文字が彫られた石を探さねばならない。

そびえたっているので、高所はよく見えない。これはかなり手ごわかった。
あった!と思ったらゴミの付着だったりして。

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が、望遠鏡のおかげでやっと見つけることができた。かなり高所にあった。
わーい!
その時の喜びといったら。
1622年という年号などが書かれている模様。


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はるか離れたサンマリノの国で、石を相手に格闘するとは思いもしなかった。
さらに、これだけのことでこんなに楽しめてしまった自分にもちょっと呆れてしまった。



* * * * *

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2014.06.03 Tue | Travel-Italy| 0 track backs,
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