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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
穏やかな言葉で伝わる深い悲しみ
カンボジアつながりで、この話。

先日の日経新聞夕刊(「夕刊文化))に
カンボジア大虐殺から奇跡の生還を果たした映画監督リティ・パニュ氏の話が出ていた。

父は家畜と同じものを食すことを拒み餓死。
禁を犯してパニュ少年が魚を持ち帰った丁度その日に、母は衰弱死。
命を落とした人の数は170万人。

彼は今、暗黒のポル・ポト派政権時代に失われ、真の意味で体験できなかった20年間を掘り起こすべく、
映画制作を行っている。

そうした作業を彼はこう評す:

「最初から大きなシャベルでは彫り起こせない。考古学者のようにブラシでコツコツと掘る。
何か見つかっても、すぐに人に見せない。手に取って、いとおしむ。
そしてできるだけ忠実に、真実に近い形で再構成する。それが私の仕事だ。」


慟哭といった露わな感情表現を使わずとも大きく訴えかけるものがある。

穏やかな言葉なのに、(それだからこそ?)、悲惨な時代に生きた人の傷の深さがじわじわと胸に迫って来る。
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2014.05.14 Wed | Travel-Others| 0 track backs,
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