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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
キトラ古墳に行ってきた - 現地に、そして国立博物館に
今春の奈良散歩で、キトラ古墳を見てきた。

そんなつもりはなく、ただ飛鳥路をのんびりとそぞろ歩きするつもりで出かけただけだったのだけど、
高松塚古墳に行く途中、キトラ古墳はあちら、といった看板が見え、
なにか誘われたように感じ、即興で寄ることに。

といっても地図もなく、看板も途中で途絶えたので、ipadの地図頼り。

高松塚古墳からは1㎞ほどだろうか。
前方にこんもりしたのが見えてきた。

これがキトラ古墳?と思ったが、その一角ではあるものの、
実際の石窟はその裏手らしい。

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この一帯を整備するためなのかメインの道に面した場所は、工事中。
古墳はこの右手。

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付近には木々が生い茂り、特になんの変哲もない。
Webなどで確認すると、こちら側をぐるりと回ると古墳を保護するための管理棟があるそうだ。
管理棟の脇から、ちらりと発掘該当箇所は見られるかもしれない。

ただ、歩道がない狭い道で、車の往来もそこそこあり、その先へ行くのはためらわれ、
坂を上ることは断念した。

まあいい。
壺坂山駅へと抜ける道すがらでもあり、欲を出してここで過度に時間をつぶすこともなかろう。
電車の便がかなり限られる中、丁度このまま歩けば電車に乗れそうだった。

とにかくキトラ古墳はこの場所、それでいい。

P1550610.jpg


そして今年4月末から、いよいよ国立博物館でキトラ古墳壁画展が開催。

むろん、いそいそと出かけた次第。

方位を表す四神がメインの壁画だ。
高松塚古墳の博物館で、丁度複製を見てきたばかりなので、比較が楽しい。
キトラの方は四神・星座はあるものの、高松塚のようなきらびやかな人物画はない。
ただ四神の描き方は酷似している。


東を表す青龍、西の白虎、南の朱雀、北の玄武のうち、
キトラ古墳の玄武(蛇と亀が絡んでいる構図)は、
顔の当りがつぶれていた高松塚のそれよりもハッキリと残っていた。

特に蛇の目つきに見入ってしまった。
なかなか豊かな表情だ。

一方で、青龍は舌の部分等ごく一部に限定され、こちらは高松塚の方が保存状態がよい。

下は参考用、平城京で見た四神の説明。
奈良ではそのほか薬師寺の台座にも四神が彫られていた。
といっても実物は暗くてよく見えないのだけど、
たまたま資料用として、薬師如来台座の複製が置かれていて、それに玄武を発見し、ぐるりと確認したという次第。

繰り返しになるけれど、
こうした四神のように10世紀に満たない時代に用いられた手法や慣例を東京で目にする機会など普段ない。

奈良に来るとそういうのが突如さりげなく現れて。
なかなかこういうのは博物館巡りでは味わえない。
古代を身近に、肌で感じるという感覚。




ちなみにトーハクでは現物が展示されているものの、保存状態の関係で、
青龍や星座は出ていない。あくまで複製のみ。

説明を読むと--- 
朱雀は扉の面に該当し、恐らく明るい中で描かれたせいか、ほかの絵よりものびのび描かれているとのこと。
確かに堅さがなく流麗。

それにしても--
6世紀頃の埴輪の造形とはうってかわって異なる繊細さ。
細く緻密な筆遣い。

それが1300年近くも前のもの。
なんたるロマン。


下の写真は高松塚古墳。
併設の博物館はすぐそば。
説明などじっくり読めるので、キトラ古墳前哨戦として、行ってよかった。

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藤ノ木古墳。
こちらは法隆寺そば。
博物館などは併設されていないけれど、解説パネルがある。

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2014.05.03 Sat | Art| 0 track backs,
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