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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
薬師寺の言い伝え
奈良・薬師寺の一角に、若宮社という小ぶりの社がある。

先日奈良を訪れた時に、一体なんだろう?と首をかしげつつ写真を撮った。
東京に戻り、多田一臣先生の講座で知った。

社伝によるとこれは大津を祭神しているそうだ。

では、大津皇子と薬師寺の関係とは?

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以下、多田先生のお話で知ったこと:

『懐風藻』の大津皇子伝には、
    「皇子は・・・状貌魁梧、器宇峻遠。」

とあり、体躯の逞しさ・度量の大きさなどが称えられていた。

かような傑出した皇子はしかし、ほどなく死刑に処される。
背景には、草壁皇子を皇位につけようという動きがあり、それには大津皇子の存在が疎ましく、
陰謀により抹殺された可能性がある。

けれど草壁皇子は皇位を継承する前に死去。
これを大津皇子の祟りではないか、と人々は怖れた。

実際、平安時代に成立した『薬師寺縁起』には、
    「皇子急に悪龍となりて虚に膳り毒を吐く。天下静まらず。・・・仍りて皇子の為に寺を建つ。
    名付けて龍峯寺と日ふ。」と記されている。


薬師寺はもともと鸕野皇后(後の持統天皇)の病気治癒祈願で発願。
代々天皇家とのゆかりが密接であり、後継者争いから発した大津皇子の悲劇をとどめるべく、
若宮社がつくられたと見るむきがある。


竜宮城と比する人もいるこの薬師寺。

いにしえの陰謀・思惑・神話・ロマン・謎を様々秘めているようだ。


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2014.04.24 Thu | Travel-Kyoto/Nara| 0 track backs,
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