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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
『ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション』 
BUNKAMURAザ・ミュージアムで開催中の掲題美術展に行ってきた。

目玉とされるピエロ・デル・ポッライウォーロの「貴婦人の肖像」は、布地や刺繍の質感が絶妙で、
ハッキリとは描かれない背景、グレー基調の抑えめの色により、静かで落ち着いた、心安らぐ作品だった。
(ポスターの女性の絵がそれ)

IMG_1141.jpg


ポッライウォーロというと、「アポロンとダフネ」、「サンセバスチャンの殉教」のイメージが強いのだけれど、
女性のプロファイルという全く違ったアプローチを、全く異なる繊細な画風で描いていた。

これまで見た女性の横顔の中で印象的だったアレッシオ・バルドヴィネッティの「婦人の肖像」とともに、
気に入った作品となった。

となれば次は是非、ピエロ・ディ・コジモの「シモネッタ・ヴェスプッチ」を見てみたい。
(ボッティチェリもヴェスプッチを描いているようだけど、シャンティー美術館にあるコジモの方に興味あり。)

室内の構成も、邸宅美術館という特色をすべくその中に実際にいるかのごとくの工夫がなされ、
その演出も好感が持てた。
ロンドンのウォーレスコレクションも邸宅美術館としてお気に入りの場所なのだが、
どうやらミラノのポルディ・ペッツォーリ美術館は、スケールがそれより大きそうだ。

特に武具のコレクションを始め、工芸品の収集にも力を注いでいたようだ。


一方、サンドロ・ボッティチェッリの「死せるキリストへの哀悼」、いわゆるピエタの絵は、
サヴォナローラに感化され変質しつつある状況下で描かれたと見受けられる。
重なり合う人体が(ストレートに言うと)鬱陶しい。

ルーブルにあるアンゲラン・カルトンのピエタのように、イエスを中心に人々が一定間隔を保ちつつ配置されるわけでなく、
ヴァチカンにあったカラヴァッジョの「キリスト降下」の群像のように、扇の要を中心に視線が心地よく誘われるでもなく、
ボッティチェリのそれは、ぐちゃっとしていて
色彩も不安感をあおるがごとくで、どうも居心地が悪い。

などなど、所感は長くなったので、下記にて:
http://masciclismo.blog.fc2.com/blog-entry-3.html


公式サイト:http://www.poldi2014.com/
展覧会名:ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション
会期:2014年4月4日(金)-5月25日(日)  開催期間中無休
開館時間:10:00-19:00(入館は18:30まで)
夜間開館/毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム 渋谷・東急本店横
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2014.04.13 Sun | Art| 0 track backs,
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